♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)

生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等

★醜態の骨頂のセブン&アイHDの悪あがき経営

★セブン&アイが、漸く、イトーヨーカ堂などのスーパー事業を実質放出する決意をしたようだ。
・・・セブン&アイは、もうずっと、ずっとAcitvistsに、①デパート事業の西部そごうは慢性赤字事業だから売却しろ!!、②そして、スーパーも創業事業とは言え、殆ど利益出てないから手放せ!!と言われてきた。
・・・それで、去年、遂に①のデパート事業は売ったが、その際に、②のスーパー事業は、コンビニ事業と食品においてシナジーが大きいので保持するのが戦略的正解!!と主張してきたのだ。
※ 私はその愚を何度も書いてきた。例えば:拙文
◆ それが、漸く、今般、スーパー事業も実質手放していく。
・・・しかし、一気に売却ではなく、他資本を入れて薄めていく、という点に、創業事業への思い入れ、そして、昨年、「シナジーあり保有必須」などと強弁してしまったこととの整合性問題への苦悩が見てとれる。
・・・結局、何のことはない、Activisitsや溝口がずっと主張してきたことを、強く迫られて漸く、すこしづつ実現強いられるということである。経営陣の非合理的な想いに引っ張られる、経営ガバナンス欠如の最たる事例だ。    Nat

<4月10日19時加筆>
★★そしてだね、イトーヨーカ堂等のスーパー事業を、上場させて分離させたいなんて言ってるらしいから、愚劣の極みだ。
・今も赤字の事業だ。それを、合理化で黒字化する前提で上場だって?そんなことできるなら、もっと早くやれている
はずだ。   
・そんなたわごとより、今直ぐ、事業再建提案のあるPEファンドか、事業資本に譲渡するのが筋だ。
⇒しかし、それでは、失敗事業っぽく見えるのがイヤなのだ。あくまでも経営陣のメンツだけが問題意識としか思えない。「愚劣」以外の言葉を知らない。〆


nikkei

ザイム真理教を糾弾してきた森永氏の ”遺書”を補足しよう

★膵臓癌で闘病中の経済評論家の森永卓郎さんが、”遺書”として書いた「書いてはいけないー日本経済墜落の真相」。ダウンロード (1)
・・・前に書かれた「ザイム真理教」なる著書で、財務省のエセ宗教のごとき「財政の健全化」運動の欺瞞を暴かれたわけだが、同様の暴きを、今回の”遺書”で改めて書かれている。
・・・財務省糾弾の先鋒というと、森永さんと、例の高橋洋一先生なので、その一角である森永氏が死に瀕しておられるのは大変心配であるが、財務省は「一人、敵が減りそう」と内心お悦びかも知れない。ダウンロード
◆ 森永氏の財務省批判は、私が常々ここに書いてきていることと殆ど同様の主張であり、私としてほぼフルに同感なことである。
・前にも何度も書いてきたが、「日本政府の債務(借金)がGDPの200%を越えていて危険状況」云々との財務省のペテン的論旨に対し、私は、日本の財政は世界一健全であるとのことを、表も作成して書いてきた。
・森永氏が”遺書”で改めて書かれている同様論旨をここで、改めて確認しておこう。
(1)まず、森永氏の言うとおり:(私は最新の数字で言い直すが)、日本の国(政府)のバランスシート(以下にコピー)の右側の「負債」は1544兆円あり、GDP591兆円 の261%あるのは事実である。しかし、日本は、明治以来の「官」主導の国家なので、中央政府は世界でも冠たる資産持ちである。963兆円の資産を擁するが、そのうち金融資産として、現金91兆円、有価証券363兆円、貸付金161兆円で、ここまでの金融資産合計で615兆円(簿価)、そして、有形固定資産282兆円がある。
・・・負債1544兆円から、これら資産を差し引いた「Net(純)負債」は582兆円に縮み、GDPの98%でしかない。先進国の国の純負債のGDP比は、100%とか90%くらいが標準だから、他の国同様でしかない。
※なお、どこの国も、純負債(つまり、企業でいうと「債務超過」のB/S)に見えるのだが、国の場合、徴税権を現在価値的に資産評価すると、資産超過になる。日本の徴税は年70兆円だから、それを資産換算すると、割引率7%で1000兆円相当になる。・・・更に、資産の時価評価替えしても債務超過は楽に消える。
(2) しかも森永氏が言う通り、国の負債のうち、585兆円が日銀保有国債の形、つまり、国が「子会社」日銀から借りているものだから、それを純負債582兆円から差し引くと、丁度、実質の外部からの借り入れはゼロになる。・・・要は、日本政府は実質無借金なのだ!!・・・それを財務省は、良くぞ「借金漬けで危うい日本の財政」みたいなペテン宣伝をして、国民を消費税中心に増税に導いてきたという話だ。森永氏でなくても怒るわな。
(3)更に、森永氏は書いていないが、私が追加で良く言うのが:
①国の金融資産615兆円も、固定資産の282兆円も、簿価であって、時価にすると、楽に倍程度には膨らむ。それで行くと、世界の中でも稀な、純資産「プラス」の余裕財政である。
②1544兆円借りているうち、日銀保有国債585兆円を除外した「外部からの借り入れ」959兆円を、国が誰から借りているか、というと、国民の金融資産2000兆円(とあと企業の貯金もあるが)から借りていて、それでも国民の金融資産は余るので、それが米国の国債買いにまで回っているのだ。要は、国の中で、国民の余剰金を国に回していて、なお余るから米国政府に貸してあげているということだ。・・・そんな日本の財政のどこか危機で健全化を要するというのか??
・・・森永氏が力説し、溝口が補足する、このことは、全く事実であるが、森永氏の言うザイム真理教の総本山財務省は、「財政危機」との信仰を流布し、ひたすらに増税、緊縮財政に国民を駆り立てるのである。・・・そして森永氏の言う通り、財務省内では、増税に成功した役人が出世できる。減税なんてする役人はもう出生の目はない。・・・森永さん、頑張って生き永らえ、財務省のペテンを暴き続けてください!!


 Nat     国のバランスシート_page-0001

★何度言っても、相関関係と因果関係を混同する人たち・・・

★今朝の日経新聞の「働き方の良い会社は業績がいい」という記事。(コピー添付)
・・・データの相関関係から自分の都合の因果関係が明らかという人は、何度言ってもなくならない。どっちが原因で、どっちが結果なのか、全く考えようともしない。
職場の労働環境を「働きやすさ」と「働きがい」で分類。両方とも「✖」は「ブラック」で論外として、「〇」「✖」、つまり「働きやすい」が「働きがい」はないが「ホワイト」(リコーやカゴメ)、逆の「✖働きやすくなくシンドイ」が「○ 働きがいはある」は「モーレツ」(ニデック、王将)、両方「○」は「プラチナ」( サイボウズ、メルカリ、味の素)だそうな。
・・・問題はだね、日経がグラフで、「ホワイト」「モーレツ」「プラチナ」度合と、PBRや売り上げ伸び率が相関関係にあるということを示して、その上で「社員のやる気が高まると、ハードワークを強いなくても生産性が上がり、業績も向上することが明らかだ。」などと結論づけていることだ。
・・・全く「明らか」でも何でもない!
・・・かなりの「相関関係」はあるだろうが、どちらが原因でどちらが結果か、これだけでは全く分からない。
・・・売上の伸びも高くPBRも高い(株式市場評価が高い)ような会社では、事業構造的に業績が良く、それが原因で、夜中まで働かなくても業績は伸び、だから満足度も高いという結果になっている、ということもあり得る。
・・・逆に、ダメな会社で、日経の記事を見て、社員を楽にしてあげて、社員の満足を追求すると、余計に業績悪化するかもしれない。
◆これは、人権関連の「DEI」(Diversity, Equity, Inclusion」の話と同じで、「DEI度合の高い会社は業績もいい」というデータから「だからDEIをすると業績が上がる!」等と言う人もいるのと同様の滑稽さがある。「業績のいいような会社はマインドも高く、ゆとりもあり、DEIもちゃんとやっている」というだけかもしれないのだ。
・・・グラフを作ったら、そこから原因と結果をちゃんと分析し、立論しないといけない。そんな初歩的なことも分からずに、「明らか」などと書く日経記者は、もともと結論が決まっているか、かなり頭脳構造に問題があるか、そのどちらか、あるいは両方であろう。  Nat


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