♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)

生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等

2016年02月

ネアンデールタール人のDNAは、やはり現人類に入っていた!

 科学雑誌Natureに、ネアンデールタール人のDNAの完全な解析が完了し、多くの発見がされたとの記事が出ているようだ。以下、記事からの要約だがワクワクする発見が多い。

・現人類とネアンデールタール人(以下「ネ人」と略称)とデニソワ人(注:4万年位前までいた別人類)は相当混血されていたというこれまでもあった説が、今回確証された。

・つまり、現人類は6万年前にアフリカを出たグループが、他と異種交配せず純血のまま、「ネ人」等を滅ぼし世界中に拡がったという従来の考え方は間違いという話だ。

 従来ありがちな見方は、「ネ人」なんてのは「レベルの低い人類」で、だから現人類がそれを滅ぼしたというもの。つまり、現人類に「ネ人」の血なんか混血されてたまるかという偏見。しかし、元々私は「ネ人」は現代人よりも脳が大きい位だし、滅びたというより現代人にミックスして残ったと考えるほうが自然と思っていた。それが立証されたすると何か嬉しい。

 但し、今回の研究結果、「ネ人」のDNAはヨーロッパ人にも1.52.1%入ってるが、アジア人、米インディアンの方に多く入ってらしい。これ見て、ヨーロッパ人が「やはりアジア人の方がレベル低い!!」等と偏見で言いそうな気もする。そういう偏見とかは止めようよと言いたいが。  Nat

★追記: アフリカで発生した人類の祖先は、紫外線対応で、今のアフリカの人のように黒い肌、黒い髪、黒い瞳であった筈。それが、現人類(ホモ・サピエンス)の元になったと言われる人たちがアフリカを出て、ヨーロッパに行った時、そこにはそれよりも10万年以上前から、先にアフリカを出てヨーロッパに移住していたネアンデールタール人が、先住民として住んでいた。そして、
ネアンデールタール人は、長い間の寒冷適応で、体がずんぐり(熱の放射する体表面を小さく)し、鼻もぼってりしたが、今の白人のように白い肌、金髪的で、碧眼(青い目)に進化していたと思われる。アフリカから移住してきた新参者の現人類(ホモ・サピエンス)も、寒冷な欧州の気候の中で、時間を掛けて自分で白人的に進化していった面もあるかも知れないが、少なくともネアンデールタール人との交配で、ネアンデールタール人の白人的なDNAを取り込んで、急速に白人化していった面が否定できないのである。だから、実は現代人のうち、少なくともアフリカ系の人以外は、欧米系もアジア系も、顔の白い人は、ヨーロッパで寒冷適応して白人化したネアンデールタール人のDNAを取り込んでいると言えるのであろう。・・・と思うと、これまでネアンデールタール人のことを、「サルのような劣った人類、だから滅んだ旧人類」などと思うのは、相当、事実に反しているということになりそうだ。 Nat


Nature記事の要約 

JAZZの難曲 Giant Stepsの話

 急にジャズの話。しかも、あのColtraneGiant Steps。(下のYouTubeで聞けます。)

 ジャズの曲の中でも、毎小節ごとに転調されていくという非常に変わったコード進行の難曲であり、ぱっとコード進行を見せられても、アドリブ出来ないのが普通。Coltraneはこの曲を作り、陰でアドリブの練習を何度もして臨んだが、録音の日に急に譜面見せられたピアノの名手Tommy Flanaganは途中で脱落、途中からコードだけを弾いて済ませたのが、この録音にそのまま残っていてスゴい。

 コード進行を下に書いておくが、どういう構造かというと: Bメージャー和音で始まり、Beatlesなんかも好きな六度♭上のGメージャー和音に転調、更に六度♭上のEbメージャー和音に転調。そして転調するために、最初のBからすると三度♭上のD7を間に経過和音で入れる、次もBb7を経過和音で入れている。二行目で、同じく、GEbBの六度♭の転調を繰り返す、その為に、一行目から二行目への経過和音は、Ebの半音下のD7にする。以上がこのコード進行の構造の解説。素人の方には何のことかチンプンカンプンかもね。

 でも、はっきり言って、こういう一小節ごとに転調するジャズは、よほど慣れないとアドリブ出来ない。Tommy Flanaganは可哀そうだった。でもTommyは後にこの曲で「リベンジ」で超カッコよく弾いた録音も残している。

 私は、出来れば伴奏に徹したい。誰か、私の伴奏でアドリブしてください!  Nat

B    D7   /  G    B7  /   E♭ /  Am   D7  /

G   B7  /  E  F7 /     B    /  Fm   B7 / 

E♭    /  Am   D7   /     G    /  Cm 7   F7 /

B         /   Fm   B7 /    E♭ / ( Cm7   F7)  //

https://www.youtube.com/watch?v=30FTr6G53VU
 

★追記: 
ColtraneのGiant Stepsの後日談的な続きのお話。

● 知らなかったが、このアルバムのCD版 https://www.youtube.com/watch?v=xr0Tfng9SP0
では、Giant Stepsの録音のAlternative takesが余分に3つも入っている。しかも8番目の曲として入っている最初のAlternative takeでは、ピアニストが、途中で挫折したTommy Flanaganの代わりに、何とCedar Waltonに代わっている。それで、Cedar Waltonなら、ちゃんとアドリブ出来たのかと思って聞いてみると、ピアノのアドリブは一切なく、最初から最後までColtraneの一人舞台。

● 更に、一番最後の4つ目のTakeは、一応、これも又Tommyかと思うが、ピアノのアドリブのパートはあるのだが、最初からもう弾く気がなくて、コードをちょろっと弾いているだけだから、Coltraneが恰も「何だ、お前、弾けないのか?」という感じで、直ぐ又自分の演奏に戻してしまっている。
● こんなジャズ、こんな録音は、他に聞いたことない。   Nat

科学の時代の現代 - 信仰は非科学的なのか? 

 現代は科学の時代である。しかし、私をつかまえて「科学の時代なのに、あなたは神さまなんてものを信じているのですか?」と正面から聞く人は殆どいない。クリスチャンとかでなくても、「死んだ母が神さまの所から私を見守ってくれている」等と言う人も多いし、真剣に信じてなくても、受験の前には神社にも行く。それが日本人の宗教センスだろう。

 ところが、ドイツ人は、この辺にもっと厳格であって、中世からキリスト教神学の分野でやたらと難しい議論を徹底するのは大体ドイツ人かドイツ系の人だ。中でもブルトマン(18841976)という聖書学者はもの凄くマジメだ。彼は、現代人には、「天国」や「黄泉・地獄」も、「マリア様の処女降誕」や「イエスの復活」も、全て神話にしか聞こえない、それを押し付けると、現代人は信仰を持てなくなると懸念。そこで聖書の「非神話化」を試み、その上で、“実存論的”新解釈ということで、結局、仏教の「悟り」みたいな中でキリストを捉え返すことを説いた。

 しかし私は、そんなドイツ風の難しいこと言うと却って敬遠されるだけとも思うし、そもそも「科学の時代の現代人には全てが神話にしか思えない」と決め込むのも行き過ぎと思う。また「悟り」なら、日本の仏教の方が遥かに先輩である。そして、現代の我々も、「天国」や「黄泉・地獄」にしても、科学的な世界観とは別次元で、それぞれの人のイメージで捉えている。更に私の思うに、ブルトマンは知らなかっただろうが、素粒子論、宇宙論等の最新の科学の探求の先には、神や霊に繋がる未知の次元の世界が垣間見えるかも知れないと思っている。科学と信仰が矛盾すると思う人は、実は科学を知らない人ではないだろうかとすら思う。

 イエスキリストの復活も、「神話」と切り捨てる事はない。使徒たちがあれだけ「本当にそうだった」と主張し生きたからには、何が起きたかは永遠に不明でも、「魂を揺り動かすスゴイ何か」が起こったと思えばいい。そして、それを本当に「肉体の復活」とイメージし、そう信じてもいいだろう。信仰とはそういうものだ。

 だから、余り難しく考えないでいい。私は、聖書は今でも生きた真理を語っていると思う。   Nat

 

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