♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)

生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等

2017年12月

立憲民主党の「原発ゼロ」法案化: 支持しますか?

★立憲民主党が、原発ゼロを「スローガン」だけでなく、実現する法案にするという。そして、「原発がなくても、再生エネと省エネで日本経済は回る」と主張する。

● これは国民の多くにとり、耳に心地良い主張であるが、立民党は「再生エネと省エネだけで回る日本のエネ計画」を提示していないから、政治的スローガンの域を全く超えていない。

● 良く「今の原発ほぼゼロでも電力は回ってるから原発なしでもOK」と言われる。しかし、実際には原発のない分、電力の10数%は老朽化した石油火力を無理に使っているのと、30%程度はCO2ガス問題のある石炭火力で対応している。新エネは3%程度に過ぎない。つまり、新エネで原発を代替出来ているのではなく、原発ない分、無理して「超・旧エネ」に依存しているだけなのである。

● しかも、太陽・風力はいわゆる「ベースロード電源」(昼も夜も一定の電力供給する根っこの電源」になれず、ベースロードは石炭と原発が基本である。それが石炭は世界から問題視、原発は再稼働出来ないのだから、日本の電力がこのままでは行き詰まるのは明らかである。また、太陽は、国土の狭い日本には向いていない上に、民主党政権時代にバブルにした後遺症が長く続いているので、非ベース電源としてさえ、当分伸ばしずらい。省エネも残る余地は民生・運輸で、それに限りあることは常識であろう。

● よって、立憲民主の「虚言」に近いスローガンに踊らされては国を過つ。

● 詳細と但し書きを省略してポイントだけ書くが、日本の将来のエネ政策におけるベースロード対策は以下であるべきだろう:
(1)原発:原発は最新型PWRを中心に、核燃プールも含めて現在の脆弱性を抜本的に克服した「やり直し原発」でのみ。
(2)石炭:日本は、ハイテック型を前提だが、石炭を必須とするので、世界における温暖化対策協力との見合いで、日本の石炭を国際政治の中で認知させる努力をする。
(3)地熱:クローズサーキット型で環境共存で大きく伸ばす余地ありと考える。現在の10MW以上の環境アセスの規制をより合理的に緩和し、奨励・助成。 

● 以上のような、原発再稼働中心の自民政権エネ政策でもなく、立民党のような「虚言」でもない政策を、我が国は必要としている。

   Nat

冷たい所、悲しい所で、我々に寄り添う神の話

★教会では、クリスマスを待つアドベントと言われる時期。そして、この時期に、教会で良く読まれる聖書の箇所が、旧約聖書のイザヤ書からの「見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み/その名をインマヌエルと呼ぶ。」である。

● イザヤがこの予言的な文を書いたのは紀元前8世紀であるが、それから800年後のイスラエルにて、実際、マリアが処女のまま男の子を産んだと新約聖書が報告している。イザヤが800年前に見た幻は、処女が神の力により男の子を懐妊して生む、その子は「インマヌエル」=「神が我々と共にい給う」と呼ばれるということであった。それが800年後にそのまま起こったことになる。それがイエス・キリストの誕生である。
● イエスは馬小屋の冷たい石の桶の中で、わびしい生まれ方をした。そして、世の最下層にある者と共に生き、最後には世の中の最も見捨てられた人=死刑囚にされて十字架で死んだ。生まれてから死ぬまで、最も低く・弱い人の姿になり、我々と共に居てくださる存在であった。それが復活し、いつまでも、我々と低い所で一緒に居てくださる、我々の「身近な神」となった。というのが、いわば、聖書のメッセージ・信仰の全てであろう。
少し前に、川崎で路上生活を余儀なくしている人が、教会で洗礼(イエス・キリストに繋がって生きる人生になる儀式)を受ける決断をした時の話を聞いた。彼が冬の冷たい地面に寝ている時こそ、イエスキリストがまさに彼の傍におられることが一番分かる時だと言うのだ。そのことを聞き、私はまさに衝撃的な感動を覚えた。 イエス・キリストは、今でも、冷たい所、最も低い所に追いやられている人と共におられるのである。
● 前からキリスト教と仏教などの比較のコメントをここに書いてきた。仏教で最もポピュラーな「神」は観音様であろう。しかし、観音様はその名を唱えると「霊験あらたか」で病気等も治るという信仰なのだが、観音様が人の姿になり、冷たい所、悲しい所でこそ我々に寄り添って下さっているというような話はないと思う。一方、キリスト教の教会が伝えようとしている「神」は、冷たい所、悲しい所でこそ我々に寄り添う神=イエス・キリストなのである。
● 私は、このことを、今度の日曜の聖書のお話しで、幼児とその父母に伝えようと思っている。幼児にまでちゃんと伝わればと願う次第だ。 Nat

AIに素晴らしい音楽の創造が出来るか? 出来るかも・・・

★AI(人工知能)は素晴らしい音楽を創造できるか?・・・前には、無理だろうと書いた。

● 前にそう書いた時は、初歩的なAIがビートルズの音楽から学習してビートルズ風の作曲をしたのを聞いて、これはダメだと思ったのだ。ビートルズの受けパターンをパクッって、あとは恐らく、乱数表で適当に音を決めている程度と思われた。

● しかし、将棋・碁をスーパー自己学習するAIの威力の前に、私は考え直しつつある。

● 過去300年ほどの全ての音楽をビッグデータ的に取り込み、かつ、ヒットチャート等からの「受ける曲」の分析、更には、音楽を聴いている人間がどこで快感を感じるかの膨大な実側データも取り込む。そういうAIを開発したら、これまでの偉大な作曲家の誰をも超えてしまうAI作曲・編曲家が誕生するかもしれない。

● しかも、音楽は、基本的に1オクターブの中に12音しかない、デジタルな世界であり、既にデジタル化が非常に進んでいる。基本的にアナログな美術の世界に比して、音楽こそは、AIが超得意なテーマとすら言えるだろう。

● 私のやっている分野であるジャズでも、AIが即興的に、ある曲を弾いたり、アドリブしたりも出来る気がする。客の反応をセンサーで検出し、それに応じて、ノリやフレーズを自由自在に変えるとかも。

● しかし、前には、AI音楽家、特にAIジャズプレヤーには大きな欠陥があると書いた。人間ジャズプレヤーの場合、弾いている人自身のその時の「心の高まり」が、音に伴っているのを感じられるのに対し、AIでは、そういう人間対人間の心の感応がないのがつまらんと思った。しかし、それとて、AIロボットとのセックスで、ロボットが、人間以上に人間みたいな表情やうめき声を出すと、こちらも結構その気になるかもしれないのと同じで、AIプレーヤーに人間同様の「ノリノリ」の表情をさせることでカバーできるかもしれない。

● そういう時代が、案外すぐ来るかも。その時、音楽家でも超アナログonlyの人は、完全失業する運命なのであろうか。      Nat
 

キリスト教の「洗礼」って、なかなかないかも・・・

★キリスト教の教会には、重い病気の病床にあり、洗礼を受け、神さまと繋がっている確信をもって人生の最後の時を迎えたいという方について、そのご家族からの相談が来ることがある。教会として、お会いしたことのない方であっても、基本的に、その方の差し迫った中での信仰を尊重し、洗礼を授けてきていると思う。

● これに関連、教会に関係してない人にとっては、「へ~~、そうなの?」に過ぎないことかもしれないが、以下のこと書いておきたい。

(1)洗礼というのは、イエス・キリストを自分の救い主と信じ、イエス・キリストをこの世に遣わされた神様の永遠の愛に繋がって生き・死ぬ人間に変えられるという儀式である。しかし、その人が、どれくらい善行なり功徳なりを積んだか? とか、聖書の基本は十分理解しているか? 等の「人間側の資格」は問わないのだ。何故なら、その人が洗礼の意味を信じ、洗礼を受けたいと願うようになったのは、まさに神様が、その人を言わば一方的に選び・愛し、ただただ神さまの「恩寵」としてその人を救いに導こうとされたが故であると信じるからである。

(2)そして、日本仏教のような高価な対価の必要な「戒名」取得などと異なり、洗礼を受ける「料金」は一切ない。中世のカトリック教会は免罪符なるものを販売していたが、それは「全く間違い」として、もう乗り越えられて久しい。神さまの愛は、お金で買えないからである。

(3)しかも、私はこの洗礼こそが、キリスト教の最大の「武器」でもあると思う。他の宗教で、普通の人が誰でも、一つの儀式により、「これまでの自分」が「神と繋がって生きる新しい自分」に生まれ変わったことになるという世界宗教はないと思う。仏教はそもそも出家宗教であるが、日本仏教のように在家を重視したものでも、例えば浄土宗では「南無阿弥陀佛」と日常唱えることで救われるとは教えるが、南無阿弥陀仏と唱えた1000回目に、お寺から「救いの認定式」等をしてもらえる訳ではない。ある瞬間で画期的に生まれ変わるとか成仏が保証されるといった儀式はないのだ。イスラムの場合、他宗教からの転向では、信仰告白儀式があるが、もともとイスラムの地域では、洗礼的な「画期的儀式」を経ないで、そのまま大人になり、区切りないままイスラム教徒になる。

● 以上のことから、重い病気の病床にある人が、死に向かって、もう時間もない中で、神様に繋がったと確信の出来る「明確な儀式」は、キリスト教の洗礼のみではないかと思う。これは、キリスト教関係者がもっともっと自覚していいことであろう。   Nat
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