★東北電力の女川原発が再稼働される。
・・・これは画期的な出来事だ。
【1】 まず、大事故を起こした東電の福島第一と同タイプの、BWR(沸騰水型)の、日本中で、福島事故以降、初の再稼働であること。
・・・BWRは、語弊があるが、PWRよりも「手抜き」にし簡易バージョンという面あり、いざという時のダメージは抑えにくい。だから、私はずっと「当面、再稼働はPWRに限れ」とも言ってきた。それが、もうダメかと思ったBWRも再稼働第一号だ!
【2】次に東日本大地震との関係、 地図を見て欲しい。
・・・女川原発も福島第一も、大地震震源地からは似たような場所にあった。
・女川での震度は6強、また13Mの津波が襲った。
・福島は震度6弱、津波は海の地形の差もあり15~16M。
・・・しかし、女川原発は設計通り自動停止・冷却された。一つには女川の原発は、福島より5Mほど余分に高めの丘に立地していたことが奏功。
・・・但し、福島事故以降、日本政府の安全基準は大幅強化されたので、大地震でも問題なかった女川でも、安全対策補強がされてきた:
①津波対策: 高さ23mの防潮堤を建設
② 施設全体の耐震性能を向上
③冷却機能の強化
④福島で問題になったフィルター付きベント設備を設置し事故時にも放射性物質の大規模な放出を防ぐ対策がとられた。
・・・そして、東電には悪いが、東北電力はこれらの対策を非常に真摯に進めてきたと思う。
【3】電力需給の厳しい東日本で、初の原発再稼働。
・・・今年、最新の長期電力計画が策定されるが、それに向けて、再稼働の原発の実例が関東でも出来ることは、大変、心強い。
・・・東北電力、お疲れ様!!!と言いたい。
<女川再稼働の報道>報道
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