前回の記事で、臨死体験や死後体験のことにも少し触れた。特に臨死体験は、欧米では事例の調査・研究が進んでいる。
臨死体験って、皆さんご存知ですよね。そう、実際、一回心臓が停止して、死亡通告された人が、結局、何かの拍子で心臓が再度鼓動し出して蘇生した時の体験のことだ。この体験をした人の多くが共通して経験していることは:?まず心臓停止の瞬間に、すーっと体から自分が抜け出る、?暫く、自分の死体やその周りにいる家族や医師・看護婦を天井のあたりから眺めている時間がある、?その後、暗いトンネルのような所に吸い込まれて、?最後には明るい光が見えてきて、神か仏か菩薩のようなものに出会った感じがして、?そこから、突然、またこの世に逆流して体に再度戻ると、心臓が動き出し、意識が回復した。―――― というようなことだ。
幾つかの書物で、この臨死体験の色々な事例を読んだが、面白いのは、上記?の「自分を見つめている時間」だ。自分の死体の上で無き悲しむお母さんの頭の上の方が結構髪が薄くなっているのが見えた。後で、蘇生してから実際のお母さんの頭の上を見てみると、やっぱり髪が薄かった。或いは、もっと面白いのは、病院の外壁の窓の縁の上に誰かが運動靴を置いていたのが、死体から抜けていく時に見えた。蘇生後、気になって看護婦に窓から体を乗り出して見てもらい、本当に運動靴が置いてあるかチェックしたら、確かに置いてあった。――― といった体験が報告されていることだ。
?の体からすーっと抜け出るとか、?のトンネルに吸い込まれるなどの体験は、臨死体験を単に脳の化学反応で説明しようとする学者の説でも多少は説明できる。即ち、死に際し、脳が特殊な物質を分泌してそのような妄想が意識されるという説だ。(もっとも、心臓停止の数日前から既に脳が機能停止し意識がなくなっているケースでも、死ぬ瞬間だけ、このような臨死体験が意識されるらしい。特殊な物質が出ても、脳の機能停止していては、そんな体験を感じられないはずと思うので、私はこの説は全く説得力がないと思っているが。)しかし、いずれにせよ、この説では、お母さんの髪とか、窓の外の靴とかは説明できない。ただし、懐疑的学者は、こういうのは全て創作・作り話と切り捨てるわけだが。
また、体から自分がすーっと抜ける体験は、実は、臨死でなくても、結構体験されている。有名なのが、米の女優のシャーリー・マックレーン。Out on a limb という著書に、自分の意識が体を抜け出て、宇宙にまで行った体験が書かれている。最近は、元ソニーの研究者だった人が『死後体験』という本をシリーズで出している。アメリカのモンロー研究所の音楽テープを聴いていると、意識が体から離脱できるらしく、その体験を詳しく報告している。
このように、「たましい」=「超意識」の肉体離脱の話はこの世に多い。しかし、我々普通の人間には、どこまでが本当で、どこまでがウソかが分からない。前にも言った通り、学者が真面目に研究してくれないからだ。しかし、一つ言えることは、そういったことがこの世に実際にあったほうが、この世はよっぽど面白く深くなると思う。意識が脳の電気化学反応の所産だけであるという人生観・世界観を持って生きている人と、そうでない世界があるかも知れないと思って生きている人。貴方はどちらの人になって生きますか? Nat
臨死体験って、皆さんご存知ですよね。そう、実際、一回心臓が停止して、死亡通告された人が、結局、何かの拍子で心臓が再度鼓動し出して蘇生した時の体験のことだ。この体験をした人の多くが共通して経験していることは:?まず心臓停止の瞬間に、すーっと体から自分が抜け出る、?暫く、自分の死体やその周りにいる家族や医師・看護婦を天井のあたりから眺めている時間がある、?その後、暗いトンネルのような所に吸い込まれて、?最後には明るい光が見えてきて、神か仏か菩薩のようなものに出会った感じがして、?そこから、突然、またこの世に逆流して体に再度戻ると、心臓が動き出し、意識が回復した。―――― というようなことだ。
幾つかの書物で、この臨死体験の色々な事例を読んだが、面白いのは、上記?の「自分を見つめている時間」だ。自分の死体の上で無き悲しむお母さんの頭の上の方が結構髪が薄くなっているのが見えた。後で、蘇生してから実際のお母さんの頭の上を見てみると、やっぱり髪が薄かった。或いは、もっと面白いのは、病院の外壁の窓の縁の上に誰かが運動靴を置いていたのが、死体から抜けていく時に見えた。蘇生後、気になって看護婦に窓から体を乗り出して見てもらい、本当に運動靴が置いてあるかチェックしたら、確かに置いてあった。――― といった体験が報告されていることだ。
?の体からすーっと抜け出るとか、?のトンネルに吸い込まれるなどの体験は、臨死体験を単に脳の化学反応で説明しようとする学者の説でも多少は説明できる。即ち、死に際し、脳が特殊な物質を分泌してそのような妄想が意識されるという説だ。(もっとも、心臓停止の数日前から既に脳が機能停止し意識がなくなっているケースでも、死ぬ瞬間だけ、このような臨死体験が意識されるらしい。特殊な物質が出ても、脳の機能停止していては、そんな体験を感じられないはずと思うので、私はこの説は全く説得力がないと思っているが。)しかし、いずれにせよ、この説では、お母さんの髪とか、窓の外の靴とかは説明できない。ただし、懐疑的学者は、こういうのは全て創作・作り話と切り捨てるわけだが。
また、体から自分がすーっと抜ける体験は、実は、臨死でなくても、結構体験されている。有名なのが、米の女優のシャーリー・マックレーン。Out on a limb という著書に、自分の意識が体を抜け出て、宇宙にまで行った体験が書かれている。最近は、元ソニーの研究者だった人が『死後体験』という本をシリーズで出している。アメリカのモンロー研究所の音楽テープを聴いていると、意識が体から離脱できるらしく、その体験を詳しく報告している。
このように、「たましい」=「超意識」の肉体離脱の話はこの世に多い。しかし、我々普通の人間には、どこまでが本当で、どこまでがウソかが分からない。前にも言った通り、学者が真面目に研究してくれないからだ。しかし、一つ言えることは、そういったことがこの世に実際にあったほうが、この世はよっぽど面白く深くなると思う。意識が脳の電気化学反応の所産だけであるという人生観・世界観を持って生きている人と、そうでない世界があるかも知れないと思って生きている人。貴方はどちらの人になって生きますか? Nat