♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)

生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等

2006年01月

日本が軍国主義化だって? その1

笑顔 私の行っている教会で、日曜の礼拝の後夕方まで「平和」に関して話し合った。色々な意見が出た。意見の違いは様々な事から出ているとは思うが、特に2つの点における違いからだという気がした。?今、日本が戦争に向かっていると本気で心配しているかどうか、そして、?国や民族間の紛争の解決手段としてどの程度の武力行使を已む無いと思うか、この2つだ。

ロケット まず?の「戦争が近づいているか」だが、今の憲法改正論などから「戦争の足音が聞こえてくる」と心配している人が結構いた。特に年配の方々だ。心配の中身は感じとして次の2つの点のようだ。
-1-「攻め込む“加害者”日本」: 日本でまた「軍国主義」が復活し、昔のようにアジア侵略などを繰り返さないかという懸念。
-2-「巻き込まれる“被害者”日本」: また戦争に“巻き込まれて”、自分や家族らが悲惨な目に合わないかという懸念。
  この2つの心配はきれいには分かれず、絡み合っているんだろう。多分、典型的な心配は、「また一部の為政者の暴走でどこかの国に攻め入ったりして、よその国を苦しめるばかりか、結果として、その“とばっちり”を罪もない日本国民が受けるのではないか」と言うように、-1-(加害者日本)と-2-(被害者日本)への懸念が混ざったものであろう。という風に多分混ざり合ってはいるが、取り敢えず「戦争の足音」への懸念を、“加害者日本”説と、“被害者日本”説に分けて、順を追って見て行きたい。

炎 まず-1-の、軍国主義復活による「攻め込む加害者日本」。これを本気で心配している人には悪いが全くの「時代錯誤」というしかない。大国・列強が武力を背景に領土・植民地の陣取り合戦をしていた20世紀の初めごろと違い、今や国際的パワーゲームの構造が大きく変わってきている。本気で戦うと地球が滅ぶ核時代になった事。米国の武力だけが突出するようになった事。今日では直接の兵力と経済力のみならず、特に米が独占する軍事的情報技術・情報力が決定的な要素になってきている事。武力行使が、もはや先進国同士ではなく、欧米/ユダヤ民族圏と、テロを含めたイスラム圏との間での問題になってきている事。そしてそこに“軍事大国”中国がワイルドカードとして加わってきているという構造だ。

国旗 このような構造の中で日本はどうか? 日本は米国の従属国家であり、かつ、戦争技術・軍事的情報技術は、今からどう頑張っても最早全く無駄なほど、何も持ち合わせていない。このような日本が、米国(或いは国連)の制止を振り切り、かつてのように独りで暴走し、どこかの国に攻め込む事は、もはや絶対あり得ないと断言して良かろう。あり得ると思う人は、どこの国に、何の為に、どう攻め込む可能性があるか言ってみて欲しい。

泣く また、集団自衛権や憲法9条改定を目指す政治勢力の中に、もし他国を侵略する(加害者になる)機会の確保の為にそれをしている人達が居るとしても、それは極々一部であろう。むしろ、日本の国際軍事関連活動の拡大論者は、むしろそれが制限され過ぎている今の日本のままでは、国際政治の中で置いてきぼりになり、却って著しい不利益を蒙る事を懸念しての事である。

落ち込み という事から、実質的には「加害者日本」に向かっているという心配は杞憂であろう。一方、戦争に巻き込まれて「被害者日本」になる心配こそが「戦争の足音」懸念の本質ではないかと思う。そこで、次に「被害者日本」の意識について、その?で書く。 Nat

赤ちゃん・命の不思議 その5

笑顔 前回「その?」で、カンガルーやコアラの赤ちゃんは非常に未熟な微小サイズのままで出てきて子袋に入る話しを書いた。実は、人間の赤ちゃんも、哺乳類の標準からすると、相当未熟なまま産まれる。馬など産まれた途端にもう足が立つ。人間の赤ちゃんは全く足も立たない、殆ど“未熟児”的な“早産状態”で出てきてしまう。

はてな 何故か?この答えは難しい。人間の進化の過程で、いつからどういう風にこうなったのか、昔に戻って長い経緯を観察できないから正解は分からない。良くある仮説は「人間は脳が非常に大きく進化した。だから体の割には頭のサイズが大きい。そこで成熟してから産むのでは、赤ちゃんの頭が大き過ぎてお母さんの産道を通れない。だから頭の小さい間に産んでしまう。」というものだ。これはなるほどと思える説だ。比較的脳の発達しているチンパンジーでも、人間よりは成熟してから産まれるようで、チンパンジーの赤ちゃんは人間の赤ちゃんよりは賢いという。

赤ちゃん しかし、頭のサイズの問題だけなら、別のやりかたに進化する道もあったはずだと思う。例えば産道を太くする。或いは赤ちゃんの頭を細い構造にする。これにより、お腹の中で十分育ててから産む。この方が生存力がありそうだ。しかし、なぜこうならなかったのか?これについて私が勝手に言っている説がある。人間の脳の生育は、一定レベル以上は子宮の中では効果的には出来ない。本能に基きお乳を吸う程度の脳は子宮の中で出来る。しかし、より高度の判断力のある人間独特の脳は、産まれて外界に出ないと出来てこない。特に人間の脳は視覚によってできる。目に入ってくる様々なシグナル、これを脳は受けとめ、それで脳神経が発達する。(生まれつき目が見えない場合でも、聴覚他の刺激でそれなりに頑張って脳は成長するが、目の役割は大きい。)これは子宮の中の世界では出来ないのだ。頭が大きくなると難産になるなら、どうせ人間の赤ちゃんは外に出てからの方が脳が発達し易いので、もう未熟でも小さい間に産んでしまえ。こう思って、今の人間のやり方になったのだ。。。。と思う。 

びっくり 以上が私の仮説。違うかしら? コメントを下さいな。 Nat

赤ちゃん・命の不思議 その4

笑顔 その?までで胎盤の神秘について書いた。ところで、哺乳類に殆ど近くて、胎盤を開発しなかったが、別のやり方で頑張っている動物の部類をご存知であろうか? そう、今はオーストラリアにしかいないコアラやカンガルー等の有袋類だ。

びっくり 私は20年ほど前だが、オーストラリアに仕事で駐在していたことがある。だから、コアラやカンガルー等の有袋類に直かに触れたし、有袋類のことをちょっとは勉強した。

笑い 有袋類は、子宮の中に胎盤というものを形成する手法は身に付けなかった。それでは子宮の中で受精した卵はどうするかというと、暫く、子宮の壁にくっついて、子宮の出す粘液から栄養を吸収して大きくなる。と言っても、ほんの豆粒サイズのイモリのような状態にまでしか大きくなれないのだ。胎盤がないから、そこまでしか生育できない。困った。どうする?
 
びっくりびっくり そこで、カンガルーやコアラの微小サイズの赤ちゃんは、子宮から這い出してくるのだ。そしてお母さんの体外に出て、お母さんのおなかの外にある「子袋」にまで、なんと自力で這って入り込むのだ。子袋は、要するにおなかの外についたポケット。でも、その中におっぱいがある。豆粒サイズのイモリのようなカンガルーやコアラの赤ちゃんは、ポケットの中に入ると、本能でおっぱいに吸い付く。そうすると、ここが不思議なのだが、おっぱいの先っちょが膨れて、赤ちゃんの口としっかり結合する。そうやって数ヶ月、赤ちゃんは、哺乳類が子宮の中で胎盤によって成長するのと同じように、ポケットの中で成長を続け、外に出られるまで育ったら、そこで漸く外に出る。可愛い赤ちゃんカンガルー、赤ちゃんコアラの“誕生”だ。

赤ちゃん 有袋類の赤ちゃんも、我々人間と同じく、1匹しか生まれない。大事な大事な赤ちゃん。これが、胎盤とは違うが、おっぱいが中にあるポケットというこれまた素晴らしい仕組みによって、大切に大切に育てられるのだ。これも生命の神秘。でも、はっきり言って、哺乳類のように、子宮の中で胎盤で育ててしまうスタイルの方が守る力は強い。微小サイズの赤ちゃんが自力でお母さんのポケットに入るなんていうスタイルは、やはり弱い。だから、生命の進化の過程で、世界的にはこういうポケット型の動物は滅んでしまったようだ。唯一、大陸分離で、哺乳類じゃなくて、むしろポケット族(有袋類)の方が繁栄したのがオーストラリアやニュージーランド。

ドキドキ大 何度も言っている通り、胎盤はすごい。ポケットは、ちょっと仕組み的に原始的だ。でも、ポケット方式で頑張ってきた命も可愛い・いとしい。そうだ。キラキラ命は全ていとしい。 Nat

赤ちゃん・命の不思議 その3

びっくり その?で書いた胎盤だが、この前「胎盤を食べるといい」という話を聞いて驚いた。赤ちゃんを産んだお母さんが、後産で出て来る胎盤を食べると、産後がとても良いというのだ。子宮の収縮もうまく行くし、お乳の出も良くなるらしい。そのままお刺身として、わさび醤油で食べてもいいし、フライパンで炒めて食べるのもいいらしい。味はレバーとお肉の中間のようとも言う。人間の胎盤の大きさは直径20cm、厚さ2~3cm、重さで500グラムくらいというから、ちょうど大きめのビーフステーキ並みだ。お父さんも食べると体にいいとも言う。私はとても食べる気になれないが。

OK 調べてみると、食べる風習も昔はあったらしいが、最近の医学では、こういう事を認めない医者も多くて、普通の産婦人科で産むとまず食べさせてもらえはしない。迷信というわけだ。しかし一方で、胎盤=英語で“プラセンタ”に含まれる諸成分の健康効果に着目した“プラセンタ”健康法とか言うのもあるらしい。あれだけ精巧な赤ちゃん育成マシーンだから、胎盤に体に良い諸成分が詰まっているのは確かに事実のようだ。

猫ブタ しかも、動物たちは基本的に胎盤は食べてしまうらしい。しかし、それは、子どもを産んで消耗したメスが栄養を補給するには、手っ取り早いからだとの冷めた説明もある。しかしながら、いつもは絶対に肉類を食べない草食動物も、自分の胎盤だけは食べるらしいのだ。これが本当なら、この事は、胎盤が産後のメスの体に必須な成分が含んでいるからこそ、本能として食べるようになっているという証拠ではないか。そうであるなら、最近の人類は、折角自然の摂理で母体に必要な貴重な成分を含んでいる胎盤を、むずむざと捨ててしまっているのではないか。それでいて、母乳の出が悪いとかいって、人工乳で育てるといった愚に走ってしまっているのではないか。これは、もしかしたら、人類にとって重大な問題かも知れない!

赤ちゃん というわけで、母子間で血液の栄養交換する胎盤の仕組みは、それ自体が、生命が進化の過程で生み出した驚異の発明だ。しかし、後産で外に排出された後に母が摂取すべき特別の成分まで胎盤に含ませているとすると、これは「進化の驚異」を超えた「生命の神秘」ですらある。それほど胎盤は奥深い。 Nat

赤ちゃん・命の不思議 その2

笑顔 人間など哺乳類の卵はすごい。何がすごいかというと、お母さんのおなかに“寄生”して育つ方法を編み出したからだ。お母さんの子宮の中に産み落とされた微小サイズの卵子は、まず、そこでお父さんの精子と合体して受精卵になる。そこからが秀逸だ。お母さんの子宮の壁に、根を張るのだ。植物でヤドリギという、他の植物に根を生やして寄生する寄生植物があるが、それと似ていて、お母さんの子宮に根を生やして“寄生”する。

赤ちゃん しかし、動物の場合は、寄生のしかたが非常に難しい。お母さんと、赤ちゃんは別の人間だから、当然、血液型も違う。血が混じり合っては、両方にダメージがある。だから、赤ちゃんの卵子は、お母さんの血液から栄養を吸収できるように根を生やすのだが、だからと言って、血が混じってはいけない。そこで、哺乳類が考えたのが、胎盤という素晴らしい発明なのだ。まず、卵子が子宮の壁に落ち着く(着床する)と、卵の側からも、子宮の壁の側からも、両方から組織が形成されて胎盤が出来る。胎盤では、ちょうど水栽培の球根のように、母さんの血が充満した隙間に、赤ちゃんからの毛細血管の毛の束が浸っていて、血は混じり合わないが、お母さんの血から酸素やら栄養が、赤ちゃんの毛細血管内の血に取り込まれるのだ。子宮は単にお部屋だが、その中に出来る胎盤は赤ちゃんとお母さんとを結びつける精密装置なのだ。

びっくり このように、胎盤というのは、なんと微妙な素晴らしい構造のものだろう。この胎盤のお陰で、赤ちゃんは、鳥の卵のように自分の黄身を消化しなくても、お母さんに寄生して栄養をもらい、また、お母さんのおなかの中という完璧に安全な環境で大きく育つことが出来るのだ。更に、出産でお母さんの身体の外に出ると、今度は、お母さんのおっぱいからのミルクが待っている。本当に至れり尽くせり。ニワトリや蛙とは大違い。それというのも、哺乳類が「胎盤」という偉大な仕組みを発明できたからなのだ。ああ命の仕組みはすごい。 Nat
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