♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)
生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等
2006年04月
< 前の5件
2006年04月01日
19:09
カテゴリ
信じて生きている事
もうすぐイースター その4
イースターの「イエスの復活物語」の中で、皆が結構好きなのが「エマオでの復活イエス」の話だ(ルカによる福音書24章13節)。私もこの話しがとても好きだ。
2人の弟子たちがエルサレムから逃げ落ちて、エマオという村に向かって歩いていた。将来を期待していたイエス先生の突然の十字架刑死は、彼らにとって大きなショックであったに違いない。「なぜイエス先生は無抵抗に十字架にかかったのだろう?」彼らは論じ合いながらエマオに向かって歩いていた。その時、一人の知らない男が後ろから彼らに追いついてきて一緒に歩き出した。2人の弟子はその男に、エルサレムでここ数日の間に起こったこと、イエスの墓が空になっていた事などを話した。そうすると、その見知らぬ男は、なぜか「ああ、もの分かりが悪く、信じられないんですね。救い主はこういう苦しみを受けてから栄光の姿を見せるはずではなかったのではありませんか。」と、歩きながら聖書の説き明かしまでをしたのである。そうやって一行はエマオに到着した。2人はその男も無理に誘って一緒に宿屋に泊まり、3人で食事の席についた。その男はパンをとり、祈りながら2人にパンを割いて分けてくれた。その時、2人の目が開けて、それがイエスと分かったのである。その瞬間にイエスの姿は見えなくなった。2人は「そうだよな。さっき道すがら話しを聞いていて、私たちの心がもう一度燃えたよな。やはりイエス先生だったんだ。墓が空という話は本当だったんだ。」と興奮しながら話し合った。そこで彼らは、宿泊を取り止め、まだエルサレムに残っていた仲間にこのことを知らせようと、急いでエルサレムに戻っていったのである。
私は、この話で、エマオに逃げ落ちていく途上の2人と、エマオから興奮しながら戻っていく途上の2人とのコントラストに着目したい。「エマオへの道」における2人は、イエス先生を失い落胆と混乱の中にあった。「もう全てが終わってしまった。ふるさとに帰ってやり直しだ。」心は沈みこみ暗かった。しかし復活のイエスに会った彼らの戻って行った「エマオからの道」では違っていた。イエスがエマオに向かう途上で説き明かしたように、イエスは永遠の救い主としての姿を彼らに示し、彼らの魂を再び揺り動かしたのだ。そのエネルギーに突き動かされて走るようにエルサレムに戻って行った「エマオからの道」での彼らの足取りは、飛ぶように軽く、弾む心を表していたに違いない。
我々の人生では、若い頃は希望にも満ちているが、次第に世の現実、自分の現実の中で、心は勢いを失い、とぼとぼと歩くことにもなる。様々な落胆や苛立ちを抱えて歩くことにもなる。「エマオへの道」を沈み込みながら歩いた2人の弟子たちのように。しかし、復活のイエスに出会った後の人生は、再び、いや、初めて本当のエネルギーに満ちた足取りに変わる。どんな世の現実があろうと、救い主イエスが一緒にいてくれる。この確信は、乾いた魂にとって決定的なエネルギーになるのだ。「エマオからの道」を息を弾ませつつ歩いた弟子たちのように。
現代の世にあっても、一人一人の魂が復活のイエスに出会って、「エマオへの道」を歩く”下向き”の人生から、「エマオからの道」を歩く”上向き”の人生に変えられていくことを願いたい。 Nat
< 前の5件
リンク集
NatのFacebook
NatのFacebook
記事検索
最新記事
★異常気象への「適応策」の発想が全く足りない日本 ーー その②
★日産とホンダ - 日産が耐えられず破談
★異常気象への「適応策」の発想が全く足りない日本
★トランプのガザ再開発トーク
★トランプの脅し関税: その⑦ 本命の敵、中国には???
★トランプの脅し関税: その⑥ 墨・加の応答含めて、実質殆ど政治ショー
★日本の異様に過剰な大学の問題 - NHK番組の切り込みの浅さ
★なぜTVは、株価の上下の一喜一憂を報道するのか?
★トランプの脅し関税 ーーその⑤ サル芝居かも?
★トランプの脅し関税 ーーその④
月別アーカイブ
2025年02月
2025年01月
2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月
2023年06月
2023年05月
2023年04月
2023年03月
2023年02月
2023年01月
2022年12月
2022年11月
2022年10月
2022年09月
2022年08月
2022年07月
2022年06月
2022年05月
2022年04月
2022年03月
2022年02月
2022年01月
2021年12月
2021年11月
2021年10月
2021年09月
2021年08月
2021年07月
2021年06月
2021年05月
2021年04月
2021年03月
2021年02月
2021年01月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年09月
2020年08月
2020年07月
2020年06月
2020年05月
2020年04月
2020年03月
2020年02月
2020年01月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年09月
2019年08月
2019年07月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年02月
2019年01月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年09月
2018年08月
2018年07月
2018年06月
2018年05月
2018年04月
2018年03月
2018年02月
2018年01月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年09月
2017年07月
2017年06月
2017年05月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年09月
2016年08月
2016年07月
2016年06月
2016年05月
2016年03月
2016年02月
2016年01月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年09月
2015年08月
2015年07月
2015年06月
2015年05月
2015年03月
2015年02月
2015年01月
2014年12月
2014年11月
2014年09月
2014年08月
2014年07月
2014年06月
2014年05月
2014年04月
2014年03月
2014年02月
2014年01月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年08月
2013年07月
2013年06月
2013年05月
2013年04月
2013年03月
2013年02月
2013年01月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年09月
2012年08月
2012年07月
2012年06月
2012年05月
2012年04月
2012年03月
2012年02月
2012年01月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年09月
2011年08月
2011年07月
2011年06月
2011年05月
2011年04月
2011年03月
2011年02月
2011年01月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年09月
2010年08月
2010年07月
2010年06月
2010年05月
2010年04月
2010年03月
2010年02月
2010年01月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年04月
2007年03月
2007年02月
2007年01月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年09月
2006年08月
2006年07月
2006年06月
2006年05月
2006年04月
2006年03月
2006年02月
2006年01月
2005年12月
2005年11月
2005年10月
2005年09月
2005年08月
2005年07月
2005年06月
2005年05月
2005年04月
2005年03月
プロフィール
NAT
カテゴリ別アーカイブ
信じて生きている事 (227)
ジャズ関係 (66)
その他色々だよ (2070)
戦争と平和について (277)
タグクラウド
QRコード