今年の4月28日のこのブログ記事でブルースのことを書いたが、ジャズでもブルースにこのブルーノートが多く使われる。有名なSt.Louis Bluesの出だしの部分「I hate to see- - - -」は、「ミーソミードーー」で、なんだモーツアルトと同じ「きちんとした音」ばかりじゃないかと思うでしょう。しかし、その次の 「the evening sun go down」は、「ラドレミb―レードーー」で早速「ミb」(ミのフラット)というブルーノートが登場する。ミのフラットでは、きたなくてすっきりしないので、堪らず、「ミb→レ→ド」と下に落ちていっている。これこれ、これがブルーノートの「前進エネルギー」なのだ。ああ、ジャズはいいなあ。 Nat
ジャズを歌う女性が一番好きなYou be so nice to come home to という曲があるが、これを普通に歌うと: 「ユーッビー | ソーーー|ナイス」になる。それをシンコペーションで前にのめって歌うと:「ユーッビー ソ|オーー ナ|アイス」となって、「ソ」の所と「ナ」の所でちょっと先に急いだ分、前に引っ張られるような感じになる。それが心地いい。実は、これはジャズに限らず、ポピュラー音楽、最近の日本の流行曲でも大概シンコペーションが多用されているから、特に若い人はこれに慣れているはずだ。