一つ、面白いのは「うまみ」。西洋では、元々は味は4つしかなかった。しかし、日本人の主張で「うまみ」はまた別の種類の味だろうということになり、「うまみ」が5つ目に認定されたらしい。ということは、西洋人は「うまみ」を余り意識していないということになる。塩をかけるか、お酢をかけるか、砂糖かけるかだけであって、あと、ちょっと香辛料は入れるが、根本的に「ダシ」のうまみという概念がない。ああ可哀想。でも、外人も、さぬきウドンのお汁をすすって「Very good !」というから「うま味」を理解できるみたいだ。また、「うま味」はそもそもグルタミン酸ソーダ(味の素)などのように、主にアミノ酸系。つまり肉のうま味がそれだ。だから、動物の頃、必須アミノ酸を積極的に摂取できるように、うま味感覚が出来たと思われる。だから、外人にもその感覚があるに決まっている。しかし彼らは、お肉から染み出るうま味は知っていても、それ以上にそれを積極的に抽出してダシに使うという文化を開発出来なかったのだ。だから、彼らの文化では、やっぱり味は4種類ということになる。余計なお世話だろうが、やっぱり可哀想。 Nat