「ハチはなぜ大量死したのか」という本が2月に出た。Rowan Jacobsenという食べ物や環境のライターが書いた本で、原作の題は「Fruitless Fall」(The Collapse of the Honey Bee and the Coming Agricultural Crisis;実りのない秋 - 蜜蜂の崩壊と来るべき農業危機)というものだ。「近年で最も知的刺激のある本」との書評に惹かれて買って読んだのだが、確かに全く知らなかった世界が描かれていて少なからず衝撃を受けた。ひと言でいうと、多くの農作物が授粉のために蜜蜂に依存しているが、その蜜蜂が現代の文明の中で危機に瀕している。その結果、農業が危機に瀕しているという話だ。