今年は少なくとも参議院選挙があるが、安倍自民党は大阪維新とも組んで、憲法改正に必要な両議院各々での3分の2以上の議席を狙い、いよいよ悲願の改憲に進もうとしている。
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自民党は既に2012年に憲法改正案を発表しているので、そろそろ国民はその内容を知って考えを整理して置く時期であろう。以下のサイトにある自民党の公表資料がQ&Aも改正案全文もあり、纏まった資料だから、皆でざっと見ておきたい。
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但し、私の思うポイントでは: 現憲法では、そこまで書いていなかった環境保全や教育環境整備、個人情報問題、地方自治に関する取り決め等、必要な加筆事項もあるが、国民の多くの気になる点は主に以下であろう。
(1)前文及び9条で、現憲法の「武力不保持」を改め、我が国を「国民統合の象徴である天皇を戴く国家」と定義し、「日本国民が自ら国と郷土を守る」ものとし、「国防軍を保持する」としている。
(2)日章旗、君が代を尊重。(3条)
(3)国民は自由・権利に加え、公の秩序に反さない責任と義務を有する。(12条)
(4)家族が社会の基礎的単位。(24条)
(5)武力攻撃、内乱、大災害の際の「緊急事態宣言」と、その際、内閣が法律同等の政令を出し、国民は指示に従うようにする。(98、99条)
(6)改憲を議会の3分の2ではなく過半数で可能とする。(100条)
(7)
97条の基本的人権は、11条の基本的人権と重複する故、削除
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自民党のQ&Aでは、こういう改正をしても無茶はしないという論調で書かれているが、今の安倍・菅政権の報道規制等のファッショ的行動を見ている国民が、上記を好意的に受け止めるかどうかだ。
自民党の改憲案資料