★ラグビーのWCで、日本の金星勝利。
● 日本中が湧く中で、日本代表チーム31人のうち「外人」が15人であることに違和感を感じた人も多いようだ。
● 15人中、帰化して日本国籍を持った人は9人いるようなので、最初の印象よりは「日本国籍持った選手中心の日本人チーム」かも知れないが、それでも、日本代表の半分が「外国出身」というのは、他スポーツではない。
● しかし、調べてみると、ルール上は、日本がズルしている訳ではなく、ワールドラグビーの外国出身選手のルールに基づいているようだ。以下のいずれかを満たせば、その国の代表になれる。但し、絶対条件は、他国の代表になったことないというのがまず根本条件のようだ:
1.出生地がその国
2.両親、祖父母のうち1人がその国出身
3.その国で3年以上、継続して居住。または通算10年にわたり居住
● 日本代表の場合、多くは、上記の3.の「3年以上日本居住」を満たした選手が多いようだ。
● では、何故、他スポーツよりもラグビーでこうなのか?というと:
①まず、大英帝国が植民地を多く持っていたので、植民地出生で英国に移住してきた選手が多く、上記のような3つの条件クリアで代表を選ぶ必要性からその伝統が出来たらしい。
②一方、日本で外国出資が多い理由は、日本では野球やサッカーに比べて、ラグビーはまだまだマイナーであって、日本人だけでいい選手が集まらない。(更に、私が思うに、ラグビーのあのぶつかり合いを考えると、日本人だけでは限界があるということもあろう。)
● 一方、マイナーであるので、日本代表に入っても、プロ野球の助っ人外人のような巨額収入が得られる訳でもなく、ただただ、日本代表で戦いたいという純粋な人も多いらしい。
● 以上を考えると、最初の印象よりは、外人が半分の日本代表チームも、まあ、いいかも・・・ではないか。
● 日本という「ガラパゴス」で、日本人だけでは世界の中でじり貧になっていきそうな社会の中で、案外、ラグビー日本代表は、最先端な国際化チームをやっているのかもしれない。
・・・ふと、そう思った次第。 Nat