★★今晩のTVでも報道していた、人口500万人の南半球の島国、ニュージーランド(NZ)のコロナ対応の素晴らしさ。
●尤も、コロナ対策で凄いのは、感染者累計270人、死者ゼロのベトナムだろうが、政治体制が自由主義圏とは違う。だから、NZが、人口は500万人と少ないが、毎日の新規感染がピーク時の100名ほどを、今では1-2名にまで抑え込んだのは、評価すべきだろう。
●日本同様の島国。女性ながら(というと語弊があるが)指導力抜群のアーダーン首相が、最初に中国からの外国人の入国制限を出したのは2月3日だ。日本はその時点ではまだ湖北省や浙江省など一部地域からの入国禁止を始めたに過ぎず、日本が中国・韓国全体からの入国 ”制限” 措置をおもむろに始めたのは3月9日のことだ。
●このように、日本政府は、得意の「緩やかに、少しづつ、様子を見つつ、皆であれこれ協議しながら」・・で進んできた。その間、NZでは、同じ島国ながら、一早い水際作戦、3月25日からの強いロックダウンで、ほぼ(少なくともこの局面での)抑え込みを終えた。
●斯く斯様に、同じ島国でも、政府の打ち出した施策のスピード感、思い切り感で、NZと日本とが、見事なほどの差がある。
★★しかし、ここで私が一番言いたいのは、国家のトップの国民へのメッセージがどれだけ、国民の心に響いたかの違いである。 NZのアーダーン首相は、上記のような思い切った対策を実行しつつ、国民の心に響く「語り」を続けてきた。 ・・・これに対して、言っては悪いが、安倍首相の「語り」を、心で感じ入り受けとめた国民はいるのであろうか。
・・・その最大の違いは、語るリーダー自身の心の差であろう。安倍首相は、もう見ていて、「なんでオレの時にこんなコロナなんて起きるんだ? もうやってられない・・」と顔に書いてあるようにしか見えない。と思うのは私だけか。
・・・・危機に際して、リーダーを得た国、リーダーを得ない国。リーダーを得ない我らは国を簡単には選べないだけに、悲しいことだ。
<以下URLは4月13日のNewsweek紙のNZ関連記事>
https://www.newsweekjapan.jp/stori…/…/2020/04/post-93115.php Nat