♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)

生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等

2020年08月

★★アベノミクスの「雇用増」- 超金融緩和による「企業ミニバブル」

★★安倍政権の振り返り評価。ちゃんとやろうとするには、私に、時間も能力も不足するので、もうアベノミクスについて、ザックリの一言だけ。
●経済指標で、政権期間中に顕著に向上したのは、雇用者数と、株価だろう。以下の2つのグラフ。しかし、株価は、庶民は株なんか持ってないので強調しても受けないから、専ら、政権の自画自賛は雇用の方になる。
●そこで、雇用の推移をザックリ: 2009年リーマンショックからの回復時期には、企業が正規を減らし非正規に切り替えて収益の回復を図った時期。処が、その後、2015~18年には正規も増えた。 ●その時期に何が起きていたのか? 先ず、2014年の消費増税(8%)、社会保険料負担の増加もあり、消費者の消費はサッパリのままだった。しかし企業活動が、ちょっとした「ミニバブル」したのだ。何故か? 3つ目のグラフの異次元金融緩和でお金は溢れ、金利はゼロに。それで、リーマンから立ち直っていた企業は、金利がゼロの中、利益も増やし、設備投資も多少復活、かつ、業容拡張で人を雇ったのだ。それまでの、介護分野に加えて、サービス・製造・金融等で特に女性が雇用された。
● 18年、19年は、それに加えて、中国人などのインバウンドで、飲食店・旅館などの非正規(更に女性・学生・アジア人)採用が増えた。
● このように、雇用増は、消費者の消費回復なきままの、異次元金融緩和のもたらした「企業レベルの一種のミニバブル」であったのだ。しかし、それも、今年のコロナで、上記のインバウンド消失と併せて、終ってしまった。
・・・・こうやってみると、超金融緩和は、デフレ脱出、消費者の可処分所得の向上と雇用増の好循環は全く伴わないままだが、株価上昇と併せて、企業レベルでのミニバブルは生んできたのである。それがアベノミクスの最大の「成果」だろう。一方で、肝心の規制緩和・成長戦略は実質ゼロだったのだから。
・・・・ということで、結局、安倍政権の最大の意思決定は、2013年に、安倍氏が総裁選の際にお約束した「超金融緩和」、それに沿い、安倍氏の意向でリフレ派最右翼の黒田氏を日銀総裁起用したこと。これは、多くの人が指摘している通りである。        Nat


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★安倍首相の功績って???? 

★これ、おもろい!!
● 歴代首相の功績として、中曽根さんの場合、3公社の民営化、トランプよりは遥かに歴史に残るレーガンとの関係、また小泉さんは郵政民営化といった、一般国民が覚えていられる目玉があった。
● しかし、安倍さんの功績のトップが、あの狂人トランプとの関係、そして、アベノミクス・働き方改革は、賛否両論的で、後の世の人に「素晴らしい功績」として言い伝えられるか?;かなり疑問。
● そして、小泉さんのように、下らんことには、きっぱり関与しないのと違い、ある意味で人がいいのか、自信がないから八方美人になるのか知らんが、モリカケの類の話にまんまと乗ってしまって自ら作り出したマイナス。そして、最後には、これまた人がいいのか知らんが、アホな取り巻きに乗せられてアベノマスク配ってしまったり、慢心からか、広島の河井夫妻に自民党のお金で応援をしてしまったり、晩年は、シンドい話ばかり。・・・・これ以上首相していても、次は河井裁判の当面の判決が出るとか、五輪が難しくなるとか、いいことないからね。今が辞め時だったね。
● まあ、私もここで、ぼろくそに書いてきたが、最後くらい、「ご苦労さま」と言おう。     Nat

★性風俗店 ー コロナ給付金対象から除外されたことへの提訴について

★性風俗業だけは、コロナ給付金の対象から除外された件で、遂に提訴に。
● この件は、一般国民からすると、『性風俗??---そんなもん、そもそもイカガワしい、、、そもそも、性風俗業なんてヤメて欲しいのだから、税金からのコロナ給付なんて、とんでもない!!』という感じの人が多いだろう。
● しかし、ことは、そう単純ではない。二つのことがある:
(1) 性風俗業というと、いかがわしい売春宿みたいなものを想像する人が多いが、風営法第4章に「第四章 性風俗関連特殊営業等の規制第一節 性風俗関連特殊営業の規制 第一款 店舗型性風俗特殊営業の規制」があって、公安委員会に届け出することで、性風俗業は「正式に」「国家の認知の下で」営業可能となるのだ。但し、同法の上記第4章の第28条で「善良な風俗を害するものは禁止可能」となっているが、現実には、届出後、所轄警察から「禁止」とされない限り「合法営業」なのである。・・・この点を分かっておらず、所詮、性風俗業なんて、全て、モグリ、違法と決め込んで認識している人も多い。しかし、露骨な売春等でない限り、結構、合法的営業とされているのだ。
そういう現状が、いいか悪いかは、別問題としてある。しかし、新宿歌舞伎町等の多くの性風俗店は、届出をし、警察の時折のチェックの下に「合法営業」をしているのだ。この点を理解してない人が結構いる。
(2) 次に、これまた、次元の違う話だが、特に女性で、社会の中で、他の職業から落ちこぼれ、流れ流れて、性風俗店従業員に辿り着いている人も多い。・・・それが、コロナで、店の営業が成り立たず、通常の大きな会社なら、持続化給付金等の対象になるのが、性風俗店は除外となっているので、真っ先に解雇され、生計が成り立たなくなっている人が多いのである。そして、そういう「流れ流れた女性」の多くは、シングルマザーであったりし、子どもの養育を抱えているケースも多い。・・・彼女らの勤務先が、風営法上、正式に届出され、禁止処置にならず、合法営業している場合、コロナで、営業が成り立たないので給付金と思うと、その対象外というのは、法の平等原理から如何なものか、というのが今回の提訴の趣旨であろう。
● コロナ給付金は税金だから、性風俗店にまで給付すると、上記(1)(2)を理解しないで、単純に「性風俗店なんてのに、税金から給付なんてトンでもない!!」という一般大衆が多く、政府として、上記(1)(2)を、一般大衆に説明するのは面倒くさいということで、安易に給付金の対象外としたものと思われる。しかし、私は、それは、やはり、政府の施策としては安易であったと思うし、提訴されてもしょうがないと思う。
● にも拘わらず、この際、一切の「性風俗店」は撲滅すべし、との強い意見の人もおられよう。しかし、それは、将来の風営法改正への意見であって、現行法で営業されている店、そこで働いている女性などの人権問題とは別と、私は思う。・・・これ、案外emotionalなIssueかも知れない。だから、本件へのコメント、もしあれば、お手柔らかに、冷静に、お願いします。

    Nat

★米国の人種差別 - その背景に、実は聖書「解釈」論も・・

★★ 米国の根深い人種差別。 ・・・・しかし、米国はそもそもキリスト教徒たちが作った国、今でも教会に行く人の比率は高い国だ。命を懸けて一人ひとりの命を差別なく愛したイエス・キリストを信じているのに、黒人などを差別するのか??? これは、クリスチャンに限らず、我々日本人として素朴に抱く疑問であろう。
● 私も、その問題の専門家ではないが、思うに、ことの次第は、そう単純ではない。
(1) 米国・欧州先進国などの「白人」こそが「正当なるイスラエル後継者」という「選民思想」: 
紀元前8世紀に、北イスラエル王国はアッシリアによって滅ぼされる。元々のイスラエル12氏族のうち、北王国を構成していた10氏族は、その際に「失われた10氏族」となり、霧散したと言われる。この辺は、旧約聖書で報告されていることだ。
この「失われた10氏族」がどこに行ったかには、諸説があり、ご存じの通り、日本にまで来たとの説まである。ところが、欧米のキリスト教徒の中には、10氏族の多くが、後の世のゲルマン・アングロサクソン等になったと信じる人が結構いるのだ。そして、いわゆるユダヤ人は「弟殺しのカインの末裔」であり「キリスト殺し」の憎むべき存在、自分らゲルマン・ASなどの白人こそが、聖書を正統に引きつぐ「神の選民」であると信じる。 
ナチスがドイツ人(“アーリア人”)こそが神の選民であるとして、逆に神に反するユダヤ人を地上から抹殺すべきと考えたのは、ここに根拠がある。
そして、米国を形成したアングロサクソン系のキリスト教徒の中にも、今でも、アングロサクソンなど白人こそが神の選民で、有色人種は選民に支配され従属すべき存在と信じる人がいるのだ。
(2) 結果論的に「現社会秩序の擁護」の理由に使われがちな新約聖書:
以上(1)は、旧約聖書からの「選民思想」であるが、他方、米国が一時黒人奴隷制を合理化していたのには、新約聖書も影響していると私は考えている。
新約聖書の時代にも、イスラエル・ユダヤの社会に奴隷はいた。イエスの後の時代の中心人物となったパウロ等は、一人の奴隷の若者の為に尽くす等の優しい行為をしたことが書かれているものの、イエスもパウロも、その説いたことの中には、主人・奴隷/従属者の社会秩序を破壊し社会革命しようという面はなく、むしろ、人間の作った社会秩序の中でも神は一人ひとりを愛してくださると説いた。その結果、飽くまでも結果論なのだが、体制擁護・保守的な人達に、「これでいいのだ」と自己合理化するための材料にされてきた面がある。
米国、南部の奴隷制の時代でも、別に白人は黒人奴隷を迫害し続けた訳ではないが、白人=主人、黒人=奴隷 という秩序は、神に祝福されているものと受け止めていたものだろう。
● 以上のような、歴史、経緯からして、聖書的にも、白人こそが、神に選ばれた民であり、神に替わって、世を管理する役割を与えられているという思想が、キリスト教国である米国だからこそ、今でもあるのだ。
● 私も含めて、日本のクリスチャンは、日本社会の中で、いわば「外来の宗教」を信じて生きている圧倒的に少数派だ。別に「ひっそり」生きている程でもないが、上記の米国の「白人選民思想」的な雰囲気には比すべきもない。その分、なぜ、米国のクリスチャンの中には黒人への根深い偏見・差別を持つ人がいるのか?との素朴な疑問を禁じ得ないのである。しかし、実際には、起源前8世紀の10氏族の霧散以来、3000年近い歴史の流れを汲む「思想」(思い込み)だから、日本人の理解を越えて、実に根深いのだ。

     Nat
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★戦争責任問題でもPCR検査問題でも、外国と比べてしょうがない

★ つまらん独り言だが、昨日まで書いてきた、戦争の「謝罪」問題でも、「ドイツでは・・・なのに、日本では・・」という日本批判をする人、PCR検査でも「諸外国では・・・なのに、日本では・・・」と日本批判する人がいる。
● 一般大衆を「やっぱり日本はダメなんだ」と扇動する手法としては、結構、効き目のある手法だろう。しかし「一般大衆」よりも、少しでもインテリの人は、そういう話を聞くと、ただちに、ドイツ・外国と、日本の置かれた状況の違いから、単純に、ドイツ・外国と比較しての日本批判は、適切ではない、、という話になり、ドイツ・外国と日本の違いの論議に精力を浪費することになる。他国との比較は学問的興味あるいは知的関心は別にすると、意味ないことが多い。
● 日本の安倍政権が、8月15日の首相コメントで一切謝罪・責任めいたことを言わなくなったことを批判したい向きは、ドイツとの比較などなしに、ストレートに批判すればいい。日本のPCR検査がそれにしても増えないことを批判したい向きは、外国との比較なしに、ストレートに厚労省主導の構造の限界を説けばいい。
●斯く斯様に「ちょっと訳知りな人による、外国との比較での日本批判」、「それを受け売りする低レベルの日本のメデイア」、両方とも日本のためにならない。日本の抱える問題は、日本だけで見ても、ダメはダメなんだから、ストレートに行こう。   Nat


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