♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)

生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等

2021年06月

★日本政府の機能不全 ー 原発建て替えを見送り 

★最近、日本社会の劣化が激しいと書いてきた。なかんずく、日本政府の機能不全は目に余る。
●経産省が原発の建て替えをエネ計画に盛り込むことを完全に「日和り」、3年間、問題を先送りすることを決めたとの報道。
●福島東電の事故、関電のお粗末、等で、国民の原発への信頼が回復出来てない中で、老朽化する原発の建て替えを提案すると、国民の批判を浴びるのが、経産省としてイヤだということのようだ。
● 日本の電力会社の原発施策は信用できないのはそうだろう。それでも、日本の電力は、特に石炭を魔女狩りするなら、原発を新しい安全基準で出直してでも、ベースに据えていかないと、日本中の停電状況を回避できない。このことは、経産省の役人の本音では明々白白だろう。ならば、ここからは、役人の信念で:
・3年以内に、東電・関電らで失われた国民の信頼感を回復する諸施策を集中する。(恐らく、究極的には、国営原発会社に集中するしかなかろう。)
・40年以上の老朽化原発は逐次、新型に代替する大方針を打ち上げる。新型の中には、米で試行されているSMR等の新技術も鋭意検討。
・燃料サイクルは、もう再処理は断念。使用済み核燃の直接投棄に大方針転換する。
と言った施策を明確化し、それでもし国民や野党がブーブー言うなら、その批判をどんと受けとめ、信念と専門性で説得していく。・・・・なぜ、こういうことが出来ない???    Nat
写真の説明はありません。


★太陽と風の電気だけ・・・あり得ない!!!

★小泉環境大臣が、またぞろ「脱原発・グリーン」を叫び、民主党みたいになっていて、自民党内でも異論が出ているようだ。菅首相もこれに近い。
● 日本のエネ事情を一切直視せず、人気とりだけの「政策」を叫ぶと、与党・野党に限らず、みなこうなる。
● 小泉大臣が、石炭も原発もナシで、日本の電力を大半、太陽と風に出来ると言っているのだとして、もし、これを本気で言っているなら「完璧な無理解」であるし、そうでないなら「偽善者」ということになる。
● 一昨日、国中が太陽と風の電力だけになる構図は、全くあり得ないことをFBとブログに書いた。以下がそのコピー:
● その中で、石炭と原発という「根っこの電力」(ベースロード)が殆どないと、本来その上にチャラチャラ乗っているだけの太陽と風の電気だけでは、どうにもならないことを色々を書いたが、その一つに、太陽や風の電力は、キレイな周波数の交流でないので、しっかりしたベースに乗せない限り、周波数が大混乱して使えないと書いた。
・・・この点、聞いたことない人が余りにも多いみたいなので、以下にもう一度紹介する。電力広域的運営推進機関と言う電力業界の資料。下の絵の右、太陽発電は直流、まっすぐ横線、これを人工的に矩形の波に変換する必要ある。風力も、風次第で、最初から50Hzとか60Hzとかにはならない。
・・・それが大量になった場合、根っこのベースロードに上手く乗せられるかどうか? それが、上半分のチャートで、赤い字で解決策は「未着手」と書いてあるのが分かるだろう。
● 要は、太陽と風ばかりで電力系統を回す方式は、今は、こと「電力の周波数品質」問題一つとっても、全く不可能である、という話しである。これ当たり前なのであるが、一般国民とか、小泉大臣とか、皆、そういう問題の存在すらも分かってなさそうだ。この点、野党がもっとアホだから、報道的には全くカバーされない。ヒドイ。
・・・ただ、周波数品質問題は、余りにも皆が知らなさすぎるので、書いているが、その前に、大根本問題は、電力の「量的確保」問題である。根っこのベースロード(石炭・原発)なしの、お天気次第の太陽・風の電気では、幾ら電池などで調整しても、全く成り立たないのだ。それも、欧州のように多数の国が融通し合う体系と、島国日本でその上10の電力会社にバラバラ状態という日本との、根本的違いも、何回も言うが、直ぐ忘れられる。
・・・もう、この問題、私が一所懸命言っても、与野党、皆、原発・石炭の話を避けて「グリーン!!!」、メディアも実質同じで、全く本当のことが世に拡がらない。それでも、このままだと、日本は必ず行き詰まる。どうしたらいいのか??!!   Nat
写真の説明はありません。


★日本人の劣化

★五輪村での酒類提供問題のドタバタ。また、ウガンダ選手団事件で批判集中し、漸く五輪の検疫体制強化への見直し。
・・・・かと思えば、経産省の若手キャリア官僚の補助金詐欺での逮捕。
● 多くの評論家が言うように、やはり日本人は「劣化」してきているのか?
・政治家の劣化は間違いない。
・官僚は? 五輪運営は、寄せ集め組織だからその分割り引くとしても、1年なり半年なり時間はあったのに、コロナ対応がボロ過ぎるのは、やはり官僚の劣化か? 
・若者? 新入社員に消費税の計算させると多くが出来ないという。 若者の基礎知識・教養の「劣化」は多分そうなのだろう。
・最後の頼みかと思った企業。東芝を見ていて日本企業の劣化を思わぬ人は少なかろう。或いは半導体業界、IT業界という業界単位で見ても日本産業の劣化感は強い。(まだ強い部分あるが。)
● もともと天才・異才の輩出には向かないが、粒揃いの中間層こそが日本社会の強みだったはず。その中間層全体が劣化中ということなら、日本にはもう何の希望もないことになる。
● それで、確かに劣化中として、劣化の理由・背景が問題だ。
・皆がテンションもって頑張った高度成長期から、もう「経済停滞」になって30年。その結果、もはや誰も頑張らず、「まあ、当面、こんな感じでいいかああ~~」が全体の風潮になっているから、とも思われる。・・・なら、日本経済の復活の兆しは全くないので、劣化の終わる期待もゼロということになる。
・高度成長期の終わりと共に、「まあ、いいかああ~」風潮は、教育を「ゆとり教育」化し、「優しさ」の時代で、職場でも鬼軍曹・鬼リーダーは高度成長期の恐竜の名残とされる。家庭でも「叱らない親」が標準化。
・・・てなことを言うと、自民党のタカ派みたいに、倫理・修身教育の復活を含めた昔流の教育の復古主義にもなってしまい、非常に受けが悪かろう。
・・・しかし、明らかに、日本人は劣化している。もうそれでいい、、、世界の中で2流・3流でもテキトーに生きて行こう、、という向きも居よう。しかし、資源も自国食料供給も出来ない日本だからこそ、漸く「勤労蟻ンコ経済」(キリギリスでなくって)でやってきたのだ。それが「劣化した蟻の巣」では滅びるしかない。
・・・しかしだ、私としても「解」がないから、これ以上言えない。残念だが、これが現実だろう。
(注:下の写真は、イメージ画です。私の論考と直接関係ないです・・)  Nat
1人、立っている、テキストの画像のようです


★人口減? ー 問題? どう問題? どう解決?

★5年に一度の国勢調査の2020年版で、人口が5年で 0.7%減った。ということで、色々な論評がある。・・・しかし、国民的に言って「人口減少は国にとって大問題」との認識で一致しているのだろうか?
● まず、5年で0.7%しか減ってないとも言え、まだ人口横這い・微減状態だ。40年後には22%減って9700万人になるとか言われても、誰もピンとこない訳で、人口減少問題は国民的な問題意識になっていない。
● 次に、人口が減ったらいけないのか?・・・という問題意識もある。グラフの通り、江戸時代、日本は長らく人口3000万人台で安定していた。それが明治維新以降、急激に人口爆発で1億2千万人を超えてしまった。狭い日本、資源のない日本に人が溢れている。この点に着目すると、超マクロ観から日本の「最適人口」は5500万人位との説もある。(注:前提条件・境界条件の設定で何とでもなる話だが。)
● しかし、内閣府の見解では、全くそんなことでなく、「人口減(+少子・高齢化)」=「働き手の減小」=「生計を年金等に依存する人口比率の増大」=「社会保障の破綻と、日本経済の生産・消費規模の衰退」の「お国の一大事」ということになっている。・・・・要は、数十年~百年後に、日本の総人口が5500万人の「程よい規模」になっているかも知れないが、そこに至るまでに日本国民は大きな苦しみを味わうという想定である。
・・・・では、そういうことで、国民的なコンセンサスは得られているのか? 否、得られてない。しかし、内閣府なり日経新聞なりは、その点、恰もコンセンサス済みかのように書くのだ。一度、国民的コンセンサス形成をしないと、この問題への対処は進展しない。
● もう一つ、労働人口が減少すると、賃金が上がるメリットがあるのでは??説もある。しかし、これは、ギリギリ零細企業が余りにも多く、最低賃金を900円から1,000円にすら上げられない日本の産業構造を無視した話である。大幅な規制撤廃、生産性向上とセットでないと、賃金上昇の好循環は訪れない。
● 以上ゆえ、コンセンサスとしては、概ね「人口の大幅減少は、労働人口の不足から日本経済をジリ貧に追いやる」でいいと思うが、そうした上で、大問題はその解決策なのである。産まれる子どもの数は、もう実質増えない。だとすると、もう「移民受け入れ」しかない。ところが、「移民受け入れ必須」をコンセンサスにするのは更に難しい。
・・・・ 日本、どうするのさ???   Nat
写真の説明はありません。


★個別企業の太陽・風のグリーンごっこ ー 国全体では?

★日経報道で「MS&ADが石炭火力新設の保険引き受け全面停止へ」とのこと。
● 個々の企業は、石炭を徹底的に避け、自社の電力契約も太陽と風などだけのものに限定、と「完全グリーン」の意思決定にいそしむ。 ⇒ ⇒ ⇒ このような個々の企業の意思決定を国家レベルで全体合成すると、国としては、トンでもない悲劇になる。という構図がもう露骨に見えてきている。そして、それへの警鐘発するべきは、国家レベルの問題を考えているはずの政府だが、政府自身が「グリーン政治ごっこ」にいそしんでいるので、この国はもうダメだ。
● まず、個々の企業が励んでいる「再生エネだけからのグリーン電力購入契約」。何度言っても分かってもらえない感あるが、日本中の企業がこれやったら、どうなるのか?ーー再生エネ(太陽・風など)が不調の際、あるいは事故などで供給が途絶えた場合の為に、東電などの旧電力会社からのバックアップの契約は要る。しかし、日本中の企業が「太陽・風だけのグリーン電力」にしたら、東電等のバックアップ契約体制は成り立たないことになる。何時もは要らないが、要る時は多くの人が皆一斉に東電等に駆け込むからだ。
● また、これも分かってない人多すぎだが、太陽・風はキレイな交流の波でなく、根っこのベースロード(原発・石炭)でキレイな交流電力のベースを作っていて始めて、太陽の電力(直流なのだが、四角い波形の疑似交流波に加工するのだ)等を乗せられるのだ。これが、特に日本の場合、50Hz、60Hzバラバラ問題、10電力バラバラ問題あり、太陽と風ばかりになると崩壊しかねないのだ。
● そして、もう一回言うが、太陽・風の乗っかるべきベースロードは、原発と石炭であって、LNGは前に書いたとおり、ミドルには出来てもベースにするには恐ろしすぎる。しかし、人々は、原発廃止!、石炭撲滅!と叫ぶ。・・・そして、個別レベルでは気が付かないのだろうが、「太陽・風のグリーンごっこ」にいそしむ。日本全体のエネ・電力が破滅に向かっているのを知らずに!!
・・・これ、何度書いても、私の記事を読む人だけでは、国の方向転換無理だろうね。もう知らんよ、ホンマに。  Nat

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