♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)

生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等

2021年08月

★タリバンがヤバイ、、と思うなら、何故サウジを放置するのか???

★アフガニスタンのタリバン”政府”の「ならず者」「過激イスラム」問題。
● 20年前のタリバン政府のように、反対勢力を虐殺し、過激イスラム法に基づき女性を抑圧する重大な懸念がある、、市民は皆逃げ惑い難民として脱出を図りつつある・・・といったトーンの報道が多い。
● 私には、非常に違和感ある。
(1) ただただ、米国・欧州先進国の「お金」で親米政府、親米傭兵政府軍を無理やり作り、賄賂・腐敗の塊りにしながら、形ばかりの「民主主義政府」でずっとやってきた。それが、米・欧軍の逃亡で、タリバン勢力が復帰したら、民主主義でないとか、虐殺するのでは? 女性の人権は?などと、寄ってたかって、一斉非難するのは何なのか? そんなにいうなら、米欧軍は駐留を続ければいいではないか?
(2) しかし、それより、最もオカシイのは、タリバンの非民主主義・虐殺・女性人権抑圧を問題にするなら、それより先に、サウジアラビア政府を強烈に批判すべきではないのか?ということ。 しかし、報道機関は、サウジについては、一切批判しない。
★★サウジだが:
・王朝独裁であり、民主主義のカケラもない。
・タリバン同様のスンニ―派イスラムだが、タリバン以上に厳格なイスラム法を国内法に定めていて、例えば、イスラムでない我々は簡単に入国すら出来ない。
・タリバンが毎日5回の祈りを強要、、とか、異常性を説くが、サウジでは当たりまえだ。
・女性は勿論、写真の通り、アバヤ(黒いワンピース)とニカブ(目だけ出す布)。
・虐殺問題は、言うまでもなく、暗殺・死刑・処刑王国である。
・写真のムハンマド王子の傲然たる態度よりは、タリバンの幹部の純粋性のほうが、百倍マッシだろう。
・・・しかし、サウジは石油・ガスもあるし、世界のビジネスのお客様なので、タリバンとは大違いで、誰も批判しない。何というダブル・スタンダードであろうか?? そして、サウジとのダブルスタンダードを、どこの報道機関も一切指摘しないのは、何故なのか???? 非常におかしい!! と思う。   Nat ★★追記: ★★皆さん!!! もう一回、大声で言う。
・・・タリバンを極悪非道と思うなら、その1000倍は酷いサウジを先ず非難せよ! それでも、タリバンも非難したいなら、米欧はアフガンに戻ってから言え!!(日本は野次馬だから、どうでもいいけど。)

★★★ 更に言うと:
(1)サウジのムハンマド王子が、敬虔にイスラム信仰を貫いているが故に、あのような暗殺・処刑を行っていると考えている人はいるまい。間違いなく、自らの私利私欲の防衛のためであろう。それに比して、皆ではないにしろ、タリバンの幹部にはずっと命を懸けて、イスラム信仰を貫いてきている人も多い筈だ。
(2) ところが、イスラム信仰までは良くても、それに基づきイスラム法となると、西欧の人はキリスト教文明を前提に考えるから、あたかも「邪教に基づくルール」みたいに見下す面があると思われる。
・男女問題でも、イスラムでの位置づけは、神の秩序では、男は外に働きに出かける役割、女は家で子どもを養い家を守る役割、という理解をするから、おのずと色々なルールの違いが出てくる。
・神がこの世をどういう秩序に定めたか?は、信仰の問題、あるいはイデオロギーの問題であって、どの考え方のほうが優れているとか間違っているとか、決め込む人がいたら、それはその人間の傲慢というものであろう。
・・・・だから、日本を含めて欧米の、イスラム文化への一方的偏見にこそ問題が多いと考える。



★デジタル庁?? ー ムラ社会の日本でどうするの??

★デジタル庁が、もう直ぐの9月1日に発足するようだ。
・・・日本の官庁・役所のDXは非常に遅れているので、デジタル庁のような動きが渇望されているのは、その通りだが、果たして、どうなることやら??
★というのは、根本的に克服すべき課題が色々ある中で、最大の問題は、各省庁、中央政府と各自治体のデジタルシステムがバラバラであるのを、どう統合するか???なのだ。ところが、バラバラの背景にある日本固有の問題のことを思うと、デジタル庁長官は、お気の毒であるとも思う。
・・・つまりだね、日本では、戦後、個々の組織が「ムラ」になったのだ。会社もだが、官庁も、個々の官庁が、閉じた「ムラ」になり、そのムラの中で皆が出世しようとするが、隣の官庁は、別の「ムラ」で、「あいつら」ということになる。そのような「ムラ」社会の中で、各官庁が自分の「ムラ」用のシステムを、自分の「ムラ」お出入りの、ムラ的なIT業者と構築してきた。
・・・同じく、全国の各自治体も同じく、個々の「ムラ」で個々の「ムラIT」を構築してきた。
★その対照は米国で、個々の官庁組織は、いつも専門家が入れ替わり得、交流する、開かれた組織の度合いが強い。だから、そもそも、システムも自のずと横展開になりやすい。
・・・日本の、このようなムラ社会はそのままにして、ITシステムのDXだけは、横展開できるなら、苦労はしない。・・・ああ、あ。日本、どうなる???   Nat
2人、立っている人、スーツの画像のようです

★タリバン政権で、イスラム過激派が勢いづくって???

★アフガニスタンの話の続き:
● どうも、タリバン政権とともに、各地のイスラム過激派、イスラム国とか、アルカイダとか、再び活発化する恐れあり、、との論評が多い。
● そういう面もあるだろうが、逆に、米軍がどんどん中東から撤収すると、イスラム過激派が米国を頂点とする「西側価値観」に過激に対立せねばならない「構図」も弱まるのではないか?
● そもそもビンラディンらアルカイダが、2001年に、米国に同時多発テロを仕掛けた、その淵源はどこにあったか?
・・・というと、言うまでもなく、1990年の湾岸戦争(イラクのクエート侵攻に対抗して米軍中心の多国籍軍が侵攻)以来、「イスラムの二大聖地の一つ」であるアラビア半島に米軍が進駐したことが、イスラムの信仰から絶対許せなかったものだ。そして、米国は、イスラエルの味方でもあり、イスラムの価値観の正反対の物資的文化の筆頭と見られたのだ。
● 要はアルカイダからすると、聖地を蹂躙した米軍こそが、最初に罪を犯した者なのだ。それを戒めるのが同時多発テロ。
⇒ ビン・ラディンは、その後、米軍に暗殺されたが、確かにアルカイダは残っている。しかし、米軍は、既にアフガニスタンから撤収し、イラクからも撤収を進めているし、更にサウジからも撤収の方向になっている。そうなると、アルカイダが、米国にテロした大きな理由が消えていく。新イスラエルとか物質文明は残るが、それだけで、再び、同時テロなどをするだろうか??
⇒ 米国は、「世界の警察官・正義の味方」「自由主義の旗手」で、ベトナム、中東、アフガニスタンと侵攻してきたが、米国自身のそのような「侵攻」がなくなると、イスラム過激派が「過激」であり続ける理由も遠のくのでないのか??   Nat


★タリバン政権はNGか?   ②

★アフガニスタンで、「ならず者」のタリバンが政権につくのを認めるな・・・といった声は、アフガニスタンを捨てた米国よりも、欧州首脳に強いようだが、昼間に、ここに書いたことの続きを書いてみよう:
・タリバンの肩を持つつもりはないが、タリバンからすると「ならず者は、20年も人の国を蹂躙した米軍である」ということになるだろう。前大統領のカルザイも、少し前に、「アフガニスタンにおける諸悪の根源は米軍」というようなことを言っていた。
・そして、米バイデン大統領の演説が明かにしているように、政府軍は、所詮、いざ米軍が居なくなると直ぐ戦闘放棄するようなズルい集団だし、ガニ現大統領に至っては、政府のお金を個人的に持ち逃げして逃亡というような輩だ。
・ということを考えると、タリバンばかりを「ならず者」呼ばわりして、「そんなタリバンに政権を渡してはなるまい」との論は、偏見が過ぎないか。
・確かに日本の中村哲さんの殺害を含め、米軍に対抗してきたこれまでの局面では、タリバンは極刑などの残虐行為もしたであろうし、女性への人権蹂躙もあっただろう。
★しかし、「世界最大のならず者だったかも知れない米軍」に対抗する中で出たことなら、政権についた後は、かなりお行儀よくなる可能性があると思う。 ・・・ 虐殺刑などのムゴサを言うなら、まず、サウジ政権を真っ先に批判すべきであろう。・・・違うだろうか。  Nat

★タリバン政権はNGか?? ①

★タリバン”政権” だけど、米軍との協定違反だから承認すべきでない、女性の権利保護を確認してからでないと承認すべきでない・・・とか、色々な議論があるね。
・また、これからあの地域に、イスラム過激派のタリバンが陣取ることでの、地域全体の混乱化懸念も取り沙汰されている。
・・・・しかし、直感的な判断だが、米軍が過激派タリバンを反政府軍として疎外し、抑圧しようとし続けてきたこれまでに比べると、その過激派が、実質「政府」となり、これから国際社会でやっていこうとするのであれば、むしろ百歩譲って「承認」して上げた方は良くないか? つまり、「疎外されていて何するか分からなかったタリバン」から「一応(実質)承認され、皆に、ちゃんと政府の営みが出来そうか見つめられるタリバン」になるほうが、よほど安定感が増すのではないだろうか。(それとも、「政権」権力握ると、いよいよ滅茶苦茶する懸念ありと読むのか?)
・・・難民とか色々、移行期の問題はあるが、巨視的には、上記のようなことではないだろうか?? Nat

9人、あごひげ、座っている人、立っている人の画像のようです






記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

NAT

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ