♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)

生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等

2022年01月

★★福島の処理水の放水 - Green Peaceの「ウソ・偽り」呼びかけ <続編>

・・・かなり長い文になり、すみませんが、おかしいものはおかしい。これくらい書かないと分からんと思いますので・・・。
★福島原発の「処理水」の海洋放水。先日、Green Peace(GP)の反対の理由が非常に不適切であることを書いた。(記事:http://iamnat.dreamlog.jp/archives/52094104.html
★今日、GPがもう少し詳しく書いている記事を見かけたので、それに基づき更に以下を述べる。・・・言っておくが、私は東電の弁護のつもりは毛頭ない。私個人は、東電には不信感大きいし、海洋放水はここまでこじれると無理だろうから、むしろ大気への蒸気での放出を提唱している。しかし、環境派の反対論で、不適切なことにはモノ申す。
【1】GPの反対理由1 – GPは「東電がタンク保管中の、まだ放射性物質が基準以上に残る汚染水を、単に水で薄めて放水するだけ!」と言って、反対している。・・・もし本当にそうなら、100%全員が反対する。というか完全に違法になる。・・・下の写真の「放射能汚染水を海に流さないで」―――当たり前だ。そんなこと誰もさせると言ってない。
● 東電の計画では、①今、タンクの7割はまだ核物質除去前の汚染水 → ②それをALPSという除去装置で、62種の核物質につき基準値以下に除去 → ③除去できないトリチウムを基準値以下にするために②を大幅薄めて → ④それで放水・・・である。
⇒ ところが、GPの反対文では、①の、怖い核物質が未だ入っているのを、③で薄めるだけで放出するように書いている。これは政府・東電の計画とは違う。GPの歪曲だ。
以下補足:
(1)政府の基準は、放水される処理水を70年間毎日2リットル飲み続けても、平均被爆線量が、1mシーべルト/年という一番厳しい上限基準以下になるまで、処理水中の全ての核物質の合計を除去し抑え込むべしというものだ。・・・実際には、その基準をクリアする処理水を、更に、③(希釈)で500倍に薄め、その上で、広い海に流す。70年飲み続けてもOKな処理水を更に薄めて海に流すのですよ!
(2)GPも、恐らく実はその点は分っていても、そうは言わずに一般市民を脅かしたいのだろう。 
・・・・一方、2018年までの東電の対外説明は、もう全てのタンクではALPS処理済みみたいな言い方をしてしまっていて、それが、実は7割は「未だこれからで、放水前に処理する」ことが判明。大きく地元の信頼を喪失した一件があった。東電のやり方は最悪だった。⇒ だから、もしGPが言うなら「2018年のウソ同様、本番の放水でも、未処理のまま流してしまうのではないか?!」だろ。そして、もしそう言われてしまうなら、東電に「前科」あり、東電の自業自得になる。しかし、実際のGPは、意図的に歪曲した反対をしている。
【2】GPの反対理由2 - ALPSで除去できないC14とトリチウムの問題:
● この、理由2の方は、GPの歪曲問題ではなく、科学的に議論すべき問題だ。
・・・・ALPSが除去する核物質、ストロンチウムとかセシウムとかは、通常の身の回りにはない特殊な物質である。逆にだから、除去し易い。ところが、C14 は炭素の一種、トリチウムは水素の一種(“同位体”)だ。両方、普通の炭素や水素に中性子が2個余分にくっついている。そして自然界に一定割合存在するし、我々の体の中にも、普通に微量ある。
・・・・更に、このC14 もトリチウムも、β線(電子放出)という放射線を出すが、超弱い奴で、紙一枚通過できず、海水の中でも1ミリも前進出来ないで終わる虚弱なものだ。そして、特にトリチウムは普通の原発でも発生するので、薄めて海水放出している。唯一、学者によっては、C14やトリチウムが人間の細胞中に一定量以上入り込むとちょっと怖いかも、との意見はある。だから、ちゃんと放水基準を設けて、ずっと放水してきている。
⇒ それでだ、C14の方は、東電も放水基準の特に対象にしてなかったが、2020年に国会でも質疑あり、今では東電の「総量規制」の内数になっている。
⇒ トリチウムの方は、前述のとおり、ALPS処理水を500倍に薄めて、全国の他原発同様、基準以下にして放出する。
◆◆ それでもGPは、トリチウムは、除去技術を開発して除去するまで放水はNGと言っている。今まだ大量処理可能なトリチウム処理技術はない。東電の立場は、2023年にタンク置き場満タンで、技術開発していては間に合わない、とのことだが、そんな言い訳なら、GPから「無理にでも福島県中にタンク置き場拡げろ」といわれるだけだ。・・・・むしろ、むしろ、ここの本質的問題は、全世界で日本でも、どこの原発でもトリチウム水は放水しているのを誰も止めないのに、なぜ福島だけではNGなのか?に尽きるのだ。GPが反対するなら、関電等で放水しているのにも反対しないと一貫性がない。おかしい。
◆◆ しかし、地元漁連は、トリチウム問題含めて、国民には難しく分からないから、風評被害が重大と懸念している。つまり、ことの本質的問題は
①国民・漁連を不信にした東電の誠意ない態度
②科学的判断だけではどうにもならない風評問題
この2点だ。・・・だから、私は、海洋放水は結局無理では?? - だから蒸気での大気放出(注:コストもバカ高いし、大気放出でも懸念ゼロにはならんのは分かっとる・・・)のほうがマッシでは、と言い続けている。
・・・以上、たいへん長文で済みません。しかし、Green Peaceが不適切に歪曲して反対しているので、それに乗せられて反対するマジメな人たちが気の毒ゆえ、しっかり書いてみました。 Nat

ダウンロード  汚染水

★私の頭と心の中をいつも流れる音楽のこと 

★再エネとか台湾とかの合間の、音楽の話しの続き。(超・個人的な話で済みません。)
● あの、私、ジャズとかのレコードやCD、若い頃から買い集めたので、そこそこ持っているのだが、もう最近、まったく買わないようになった。・・・・なんでかと言うとだね、最近はもうCDとかを全く聴かないからだ。
・・・ああ、ダウンロードとかで聴くのね? と思われるかも知れないが、実はそれも聴かない。
● 変な話なのだが、もういい音楽、いいジャズは、60年くらい聴いてきた。頭と心の中に、もういっぱい詰まっていて、もう、これ以上、追加してもしょうがないくらい、いっぱい詰まっている。そして、頭と心の中の音楽は、かなりいつも、私の頭と心の中でBGMみたいに鳴っている、流れている。
● 頭と心の中で、ふと流れてきた曲があると、家にいるとして、思わずピアノに座って、弾いたり、歌ったり、アレンジしてみたり、そう反応してしまう。しかし、ほんの時々を除いて、その曲の他の人の演奏・歌をYouTubeとかで研究しようとかは余り思わない。・・・私の頭と心の中に流れた、超有名な歌手とか演奏者が昔やったであろう歌や演奏の雰囲気が、もうある。だからそれを、何とかNat Mizoguchi流に再現したいという衝動のほうが強い。勿論、再現できるわけないのだが・・・ その永遠の試みが、今の私の「音楽生活」である。
● そして、頭と心に流れる曲は、もう99%が「歌もの」だ。特に映画の音楽などは、映画のシーンと曲とが一緒に出てくる。もうタマラン。我慢できずに、ピアノに座る。
● その一つの例が、Over the rainbow。Judy Garlandは、Doris Dayを筆頭とする、私の大好きな歌手の一人だが、あの「オズの魔法使い」の映画。72歳のジジが少女趣味で恐縮だが、虹の彼方に、青い鳥の飛ぶ国がある・・・って感じが、もう私としては、直ぐ涙が出てくる位にロマンチックなのだ。人間には、幾つになっても、そういうロマンを求める心が絶対あると思う。
● だから、あの曲は、もう、Judyの歌が永遠だが、私流に、ジャズコードにして、一人でも、ちょっと泣きながら歌いたいのだ。以下は、教会のイベントで弾き語りした時の録音。私の歌は、Judyの歌の1万分の1にも達さないものだが、兎に角、この曲は大好きだ。歌いながら死ぬのでもいい。
●●● そうやって、私の頭と心に流れる音楽を、自分一人の世界で再現しようとする永遠の試み。多分、死ぬまで続く。・・・私、変かしら???   Nat

ダウンロード Over the rainbow

★佐渡の金山 ー 実態は? 

★佐渡の金山の世界遺産申請問題。
● ことなかれの岸田政権が、今年の申請見送りしようとしたのに対し、安倍・高市らの自民党タカ派の突き上げが強烈で、ついに岸田首相は申請を決断。
● 韓国側の「朝鮮人労働者の強制労働批判」に対する安倍・高市らの反論は、報道の範囲では、反論の具体的根拠は明かされておらず、要は「韓国から歴史で喧嘩を売られたからには、黙ってられない」という喧嘩センスのもののように思われる。
● 佐渡での実態は、どうだったのか? 私も詳細には研究していないが、ざっくりした感じでは:
(1) 徴用の強制性と賃金支払いの有無:
イ)1000人ほどの朝鮮人労働者の徴用は、強制連行ではなく、募集形式だったであろうが、かなり困窮し、応募しか選択の余地のなかった気の毒な人も多かっただろうゆえ、徴用された人の「悲哀」感は大きかったのではないか。
ロ)賃金の適切なるい支払い:
① 以下の論文によると、出来高払い方式で、金鉱の作業のスキルが全くない農民の多かった朝鮮人労働者では、実際にもらえたものが、ほんの僅かであった可能性はあろう。https://cc.nuis.ac.jp/library/files/kiyou/vol03/3_hirose.pdf
②一方、以下の韓国側の報道で、新潟地方法務局の資料で、朝鮮人労働者1141人分の未支給賃金の記録があるようで、本当か分からないが、そういうこともあったかもしれない。
・・・安倍・高市らは、この辺、どう反論するのだろうか? 恐らく、各論の論争はせず、一方的になじるだけでは無かろうか。
(2)日韓条約(1965年):あと、安倍・高市らは、慰安婦問題など同様、1965年の日韓条約での韓国・朝鮮側の一切の追加請求権の放棄を根拠にしても反論するのかも知れんが、それは、もう多年にわたる日韓の不毛な平行線だから、また永遠の平行線を繰り返すだけだろう。
・なにせ韓国側は、
①そもそも日韓条約が不当(あるいは1910年の日本の韓国併合が不法)との立場だから、話にならない。
②更に、韓国の司法も、国と国との請求権問題と、個別の被害者個人の請求権は別、との議論をしているのだから、これまた平行線。
・・・・にも拘わらず、今回も敵が喧嘩売ってるなら、喧嘩に応じるのみ、永遠の喧嘩でいいというのが、安倍・高市路線であろうから、もう私などが何か言ってもしょうがない、思想信条の次元のことだろう。
・・・最後に、佐渡金山が、文化遺産として、それほど素晴らしいものなのか、私には分からんね。もう、喧嘩のテーマになってるだけのような気もして、悲しいことだわ。 Nat

★太陽・風力発電用の蓄電池?? ー まだまだその先に大問題

★昨日、日経が、太陽光発電等の不安定性を補うため、日本でも漸く蓄電池利用を本格化するのに向けて、経産省が蓄電池からの電気を電力会社が接続受け入れることを義務化するとの報道。
●ネットの反響では、「日本でも太陽・風などの再エネ電力が愈々増える」として「いいね」「いいね」コメントが多かった。
● 私は何もシニカルに「フン!」なんてことは言わないが、以下だけ言っておく:
(1) 日本では、電力構成として、”お天気次第” の超ワガママな太陽と風力の電力の割合が精々10%程度だから、まだ、太陽・風の超ワガママな電力(天気のいい時とか、昼とかだけ、好き勝手に発電するだけ)を、電力系統が受け入れても、なんとかなってきたが、まず、それを出来るだけ平均に「均す」ために、日本でも漸く蓄電池を広く導入と言うところまでは来たね、ということだ。
(2) しかし、その次の大問題は、周波数問題であると、何度も何度も言うのだが、その、専門家や電力業界では常識になっている大問題については、報道では(まだ)殆ど言及されない。”不都合な真実”だからだろうか。
◆下の電力業界団体のプレゼンの一枚を見てほしい。
・太陽発電は直流。一方、風力はいちおう交流だが、風によって回転数が変動する「そのままでは全く使えない、たちの悪い交流」だから、一旦、直流に変換する。そして、直流の太陽電気と、直流にした風力電気を、今後は、電力系統を走る通常の50hzか60hzの交流に変換する。変換の機械を「インバーター」(パワコン)というのだが、それがだね、下の右下のギザギザ四角形の波形見てほしい。左の絵のような正規分布っぽいキレイな波には出来ないので、疑似的にギザギザ波形にするだけだ。・・・こういのが多くなってくると、系統中のキレイな波形を壊してしまい、そういう電気を入れた電子機器などを壊したりもする。
・もう一つ大問題が、こういうギザギザのエセ交流は、別の大迷惑も起こすのだ。火力などで、発電機を回して発電した電気は、系統に繋いだ時、系統全体の波の上下のタイミング(位相というが)に、発電機の回転を自分で合わせる、という「同期化慣性力」を持っている。(”同期電源”)。その結果、電力系統の中では、電力が一つのタイミングの大きな大きな波になっている。・・・ところが、太陽・風からのエセのギザギザ交流は、そういう自分で合わせる能力がないから、系統に入れる際に、調節して位相を合わせてやらないと、系統電力に対して外乱になってしまう。(”非同期電源”。)
・・・という風に、エセ・ギザギザの太陽・風電力は、割合が増えると、蓄電池で均すだけでなく、インバーターでエセ交流にした上で、系統に合わせる調整をしないと、系統がバンザイするのだ。
◆日本はまだ微々たる段階だから、まだ蓄電池「いいね」「いいね」とかで済んでいるが、増えてくると、加えてのインバーター投資もさることながら、系統調整大問題が浮上するのは間違いない。・・・・北欧で、系統調整失敗でバンザイで電力が止まった例はもう出ている。
・・・・・・・そして、今回報道の蓄電池は、その問題には何ら役に立たない。別の大問題なのだ。
● という、エセ交流、ギザギザ交流の「電気の質の悪さ」と、位相の調整問題、これは業界では有名なのだが、報道機関、ナイーブな環境派は、まだ、この「不都合な真実」を知る前段階にいるみたいだ。・・・・その辺が分かると、そもそも日本では、太陽と風力の設置の場所がないからダメなのだが、日本では、結局、新・安全原発と低炭素石炭火力をベースにしないと、万年停電の国になるという「本当の真実」が分かってくるはずだ。
・・・・ああ、これ、また、書いてしまった。ゴメンなさい。 Nat

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★台湾有事、ウクライナ有事 ー 「存立危機事態」か??

★台湾有事、ウクライナ有事、日本への近さ・遠さ、喫緊性で違いはあるが、この二つの「有事」で、安保法制上の「存立危機事態」該当の可能性はどうなのか。即ち、米軍などとの集団的自衛権行使上の自衛隊武力行使が認められ得る事態認定との関係はどうなのだろう。
● 法令上の「存立危機事態」は「我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態」である。そして、自衛隊の集団的自衛権による武力行使は、①他に手段がない、②必要最小限である、との条件つきで可能となる。
【1】台湾有事:
 ・・・台湾有事が「存立危機事態」に該当するか?について:
①松野官房長官発言(21年12月):「一概に答えることは困難だ」
②安倍元首相(21年12月):「アメリカの艦艇に攻撃があれば、『存立危機事態』となる可能性がある」・・・法律上の定義は「他国への武力攻撃」だが、他国(米国)領土への攻撃でなくても、米国の軍隊への攻撃でも、該当し得るとの安倍氏見解だ。
③麻生太郎氏(21年7月):「中国が台湾に侵攻した場合、「存立危機事態」にあたる可能性がある」・・・・米国あるいは米軍への攻撃はないが、中国が台湾に侵攻したら、もう存立危機状態かもという麻生氏は明らかに過激派である。また、台湾を「国」と見做している点も刺激的。当然、麻生発言には中国政府の猛烈抗議があった。
・・・以上の通り、自民政権の中でも、広い幅がある。
・・・民主党系野党は、そもそも安保法制(集団的自衛権)が違憲で改正すべきとの立場だから、台湾有事が何事態か?は議論しない。
【2】ウクライナ有事:
 ・・・これは、日本では民主党でなくても、全く議論されてない。
・・・しかし、ウクライナに派遣された米軍部隊が到着次第、ロシア軍との交戦の可能性はある。
・・・安倍元首相の言うように、台湾有事で中国が米軍に攻撃したら、日本として「存立危機事態」の可能性あるなら、ウクライナ有事でも可能性ある理屈になるとも思われる。
◆ 定義上「これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態」なのだが:
①台湾海峡で中国軍が米軍と武力衝突したら、日本にどう脅威か? --- 在日米軍基地に中国のミサイルが飛んでくるかも? あるいは米軍が敗けて逃げたら、尖閣・沖縄が危うい?? 
②これに対し、ウクライナでの衝突の結果、ロシアから在日米軍基地にロシアのミサイルが来る可能性はないのか? --- 或いは、ウクライナで米軍が直ぐ負けて米国に逃げ帰ったら、極東で、中国が一気に強気に転じるから、日本への危機が一気に増すと言う可能性はないのか? --- なら、「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいに回り道の話になるが、ウクライナで米軍がロシアと戦うために、もし、何等かの支援を日本に要請してきたら、どうするのか???
◆ 日本政府内、あるいは自衛隊・防衛省内で、密かにこういう机上検討はしているかも知れない。しかし、表面的には、政権・国会で、そういう頭の体操をしている気配はない。ワクチン第三弾でも、問題が起こったから慌てる政府だ。ウクライナは「地球の裏側」の話なのだろう。  Nat ダウンロード ウクライナ
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