♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)

生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等

2023年08月

★身売りされる西武百貨店の労組のスト - 無理筋のアクションだろう ―その ③

【身売りされる西武百貨店の労組のスト - 無理筋のアクションだろう ―その ③ 】ダウンロード
・・・今日、予定通り、労組は一日ストとデモをやった。会社は明日9月1日の売却事項を最終決定した。
◆ 労組の池袋でのデモの際の、労組代表のコメントが報道されている。
・「池袋西武店を守りたい」
・「売却後の経営計画の詳細提示がまだ不十分」
◆ 聞いていると、私も最初は最低同情はしていたのが、労組の言うことを聞いていると、段々、労組の「いいとこ取り」の超身勝手な主張に、憤りすら感じるようになった。
(1) 「池袋西武店を守りたい」: 
① 労組の本心は「自分らの雇用の地位の ”特権” を守りたい」でしかないのを、池袋を歩いている市民の「池袋西武店」を懐かしむ気持ちがありそうなのに訴えて表面を繕う、その労組の「さもしさ」が悲しい。
② 労組の意味するところは「自分らがずっと仕事してきた、あの従来の池袋西武店を永遠に続けたい」だろうが、もうその結果、会社には毎年巨額の損失を生じているのだ。だから、会社としては、もう「ちょっと違う新しい池袋西武店にするしかない」「それによってしか西武池袋店は守れない」と言っているのだ。
・・・それに対して労組の意味していることは「従来のやり方を変えず、店を守ろう。その為には会社は永遠に大赤字を負担し続けるべきだ!」と言っているのと同じことになる。
・・・労組は、自分が実質言っていることが分かっているのか???
(2) 労組は経営者責任を持つのか?
①ドイツで、一時、経営ガバナンス体制の一角に労組が入る仕組みを追求したことがあるが、なかなか上手く行かず、可成り修正されてきていると理解する。世界の資本主義の経済で、一般に、労組は顧客や住民と同様stake holdersとして、重要経営情報の共有先、何かの折に相談される先、ではあるが、経営の「運転席」に座る立場ではない。・・・だから、西武も、売却後の経営計画については既に概要は出ているのだから、それ以上の詳細を労組が未だ知らされてなくても、それで、経営に経営のストップ掛けようというのは著しく筋違いだ。・・・この労組は、どこから、そのような取り違えた思いを持ったのか??
② もし、西武労組が、別の経営計画を策定し、経営に提案、しかも、労組案の採用の場合は、従業員の報酬の3分の1とかの部分は、西武百貨店事業の営業損益に完全リンクでいいとか言って、経営結果のリスクを一緒にとるというならまだ分かる。
・・・しかし、「西武百貨店が大赤字でも、それは経営が悪いのだ。従業員は一人も解雇せず、所定の給料を払い続けろ!」というのでは、全くの「いいとこどり」である。・・・近年、ここまで我が儘な労組が他にあるだろうか??
(3) そして最後に、そういう労組を甘やかして産んでしまったのは、マスコミにも責任の一端があるのではないか?
・・・ニュースでは盛んに池袋の町行く人が、今の池袋西武を応援するようなコメントを報道するが、解説番組以外では、セブン&アイがその為、毎年巨額の損失を被ってきていることはちらっと触れなくなないが、三面記事感覚の報道内容が中心である。
・・・そして、労組の人の「被害者的コメント」を録画で見せるが、セブン側で経営に苦労している人のコメント録画は出てこない。ものすごくバイアスがある。「大企業=悪」みたいな報道スタンスまでは行かないだろうが、本件の本質を踏まえて、バランスよく報道を企画するセンスと能力がもう欠落してしまっていると思う。・・・だから、私がここで、解説文を書かないといけなくなる。
◆明日から、西武はフォートレス資本になる。労組は、新資本に噛み付かず、発想を新たに、事業の進化を一緒に担ってほしい。日本経済はこうやってしか進化しないからだ。  Nat

★福島放流<閑話>ーー ”トンでも” 質問 する東京新聞記者

★★★福島処理水放出 ― ― ― <閑話>
・・・中国や韓国野党でもない日本人で、処理水を「汚染水」と決めつける ”残念” な人たちが多いので、これまで、12回シリーズで、マジメにそういう人たちの決めつけ・誤解・偏見を正してきた。
・「トリチウム怖い」論には「その辺の海水にもいつもあるトリチウム濃度に近くまで薄めており、関電・九電がこれまで海に流しているものと同じだし、大丈夫」と。
・「関電・九電などの普通の原発の冷却水はトリチウム以外ではキレイな水、福島のはウンコ水っぽい汚染水」論には、「知らんみたいだが、普通の原発の冷却水も当然、トリチウム以外の多くの核種が微量には入るので一応除去する。福島のはウンコ水っぽく、各核種の量が非常に多いのでALPSで本格的に除去するが、両方とも除去前には各核種が入ってる意味では同じ構図。ただ、それを、両方とも超微量濃度までキレイにしているので、両方とも大丈夫」と。
◆ こういうきちんとした理解が出来ると、「汚染水」呼ばわりするのでは、自分の無理解・誤解をさらけ出すだけになるので、恥ずかしくて、とても言えない。
・・・ところが、今朝の記者会見で、東京新聞の望月衣塑子記者が、”最後のあがきの質問” だろうか、『IAEAには日本も分担金を出だしたり、職員も送っているので、中立性はないのではないか?』と驚くべき質問をしてしまったようだ。それ言うなら、IAEAなど国連機関、そして国連そのものは、すべて加盟国から分担金や職員を受けているのだが、質問が驚異的だ。
◆そう言えば、東京新聞は、以下のような「放流の淵源を作ったのは東京電力の事故であることを忘れるな!」みたいな記事を出しており、かなり強硬なアンチみたいだ。・・・高橋洋一先生が、下の記事写真のとおり東京新聞に怒ってるね。東京新聞記事sddefault

・・・そして、この望月記者、こんな顔をしてるが、的外れ質問で有名らしいね。ちょっと、オツムのほうが・・・?かな。




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◆ 別に理不尽な中国イジワルと戦うために、この際、日本人は疑問を封じ込めよなどとは全く言うつもりない。日本人で、本件に疑問のある人は私に聞いてほしい。・・・しかし、思い込み・決めつけ・誤解で無責任な発言するのは控えていただきたい。  Nat

★身売りされる西武百貨店の労組のスト - 無理筋のアクションだろう ―その ②

★三日前に、本記事の「その①」を書いた。拙文  ダウンロード
・・・セブン&アイの井坂社長の進め方にも不必要に強引な面もあったかも知れないが、基本的に、ストは労組の「無理筋」だろうと書いた。
・・・今朝、遂に「無理筋のスト」が決行された。池袋西武百貨店の1000人が出社しない。
◆ 前にも書いた通り、私は報道を通じて外から見ているだけなので、以下は印象論になる。しかし、私からすると、労組の「気持ち」は分るが、ストによっても状況の打破はあり得ず、ストにより労組が得るものは実質ないということになる。明日、9月1日、セブンは粛々と事業売却を実行するだろう。もう、売却契約した去年11月から、大分時間をロスしている。漸くの、明日の決行をこれ以上遅らせる余地は皆無だろう。
【1】追い詰められているセブン&アイ:
・このケースでは、労組が弱く、被害者的立場に見えるので、日本人の心情的には「判官びいき」的に「労組はが可哀そう」・・・みたいになりがちかもしれない。そして、私はセブン&アイという会社が別に好きでもなく(どちらかというと「嫌い」っぽい)し、毛頭、擁護する立場にはない。
・しかし、事実として、セブン&アイ自体がモガイてきている。
(1) セブン&アイの事業構造を絵にしたものを添付する。
・営業利益は真ん中の緑色の国内・海外のセブン・イレブンコンビニが圧倒的に稼いでいる。
・最悪なのは、下の「万年赤字のそごう・西武」、そして、イトー・ヨーカド―は創業事業ではあるが殆ど利益が出てない。
(2) そごう・西武は、自信過剰で知られた鈴木敏文が、セブンの経営ノウハウがあれば、百貨店事業も立ち直せると考えて、2006年に買収したものだが、ダメだったのだ。百貨店も伊勢丹や大丸などの勝ち組もあるが、そごう・西武は負け組。事業再編必須。
(3) 株主にバリューアクト・キャピタルというactivistが居るが、当然、前から ①そごう・西武は早く売却しろ、②創業事業だろうがイトーヨーカドーも、セブンとのシナジー効果発揮はもう出尽くしているので整理か売却をしろ、、、と迫っており、この6月の総会でも大変だったのだ。・・・私も5月にはヨーカドーにしがみ付く、井坂セブン&アイの問題点を書いた: 拙文2
(4) 井坂セブン&アイ社長としては、①そごう・西武は絶対売却する、②その分、まだ意味があるヨーカド-は当分維持させてくれ!!という立場である。
・・・以上から分るように、セブン&アイとしては、そごう・西武を、売却契約先のフォートレス・インベストメントに、昨年11月の契約の通り、9月1日に売却実行する以外の選択肢は全くあり得ないのは、上記で分るだろう。
【2】労組の無理筋要求:
(1) セブン&アイがフォ―トレスに対する売却を契約した昨年11月以来、セブン側は労組に対しても、フォートレスに売ること、フォートレスが池袋西武百貨店の低層階にはヨドバシを入れること、等を説明してきた。・・・しかし、労組は、ヨドバシなど入れると西武百貨店の良さがなくなると反発。更に、当然だが、労組は多いに不安になり、雇用の維持なども求める。・・・ところが、なにせセブン側がもう売却を決めてしまっているのだから、拉致があかない。労組としては、売却を決める前に相談してくれ!だったろうが、相談なんかすると、話が漏れるし、労組にはそもそも事業売却への拒否権がある訳でもない。・・・ということから、次第に労組は感情的になっていく。
(2) ということだろうが、フォートレスが株主になった場合の事業再編と雇用の関係はどうだろう??
① 全てのそごう・西武百貨店の低層階にヨドバシを入れるかは別だが、有力な事業再編案だろう。・・・労組は「それでは西武でなくなる」というが、その「西武」で万年大赤字を出し続けているのだから、労組がそういうのは「我が儘」「独りよがり」しかなかろう。セブンであろうが、フォートレスであろうが、もう株主としては「今のままの西武」は看過できないだろう。
② 低層階がヨドバシになると、元の西武百貨店の必要従業員数は大きく減る。ヨドバシ部分にはヨドバシが従業員をはめ込むだろうが、西武百貨店の従業員でヨドバシ階に移らせてくれという人もいるかもしれないが、想像するに、誇り高き百貨店マンはヨドバシなどには行きたくないだろう。・・・だから、その分は職場がなくなる。百貨店を全部売却するセブン側では吸収できないし、フォートレスは、余剰人員を最初から抱えるのでは、買う意味ない。・・・だから、その分は「解雇」になるしかない。
③ 日本の労基法は、事業整理に伴う余剰人員の解雇、即ち「整理解雇」については、不当にならないための「4条件」を付けているが、解雇に厳しい日本の労働法ながら「已む無し」としている。フォートレスが4条件をクリアして解雇する限り、不当でも不法でもない。当然の経営行為となる。そうやって日本経済が新陳代謝していくのだ。
④ それを、ストを打って実力で制限させようとしているとすると、100%理不尽なのは労組となる。・・・労組もその点、分っているが、最後の「意地」を見せる、特にフォートレスに対し「この労組は手ごわい」と思わせるための示威行為だ、というなら、多少分からないでもない。
・・・それ以外は、何ら合理性がない無理筋のストと思う。
・・・日本でも、整理解雇される人数は、年間、2万人近くいる。不幸ではあるが、事業再編、ひいては日本経済の新陳代謝のため、我慢して、失業保険経由、新職場に転身していった人たちだ。西武の労組だけが、我が儘の実力行使するのは許されないと思う。   Nat


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★「円の実力最低水準」なる、またぞろペラペラな日経記事

★今朝の日経に「円の実力、53年ぶり低水準」という記事がある。(コピー添付)
・・・要は、「実効為替レート」が最低水準に下がっているという話だ。一般人は余りピンと来ない。
・・・実効為替レートは、日本の円の諸通貨に対する実際の為替レートの推移に、「日本のインフレ指数 ÷ 諸外国のインフレ」を掛け算し、いわば、インフレの差を考慮した「実効的な為替レート」なのだが、実効為替レートで商取引がされる訳でないので、理論的に計算された数値に過ぎない。もう余り意味ない。
二つ目の添付にて、私が、日経の記事(左)を、右の日米の実際の為替レートの推移と、インフレの推移の表に分解した。(注:本当は米国以外の国も入れないといけないが、単純化のため米国だけ。)
① ドル円為替は、2013年安倍・黒田以降、日本は超金融緩和のゼロ・マイナス金利で、円安がドンドン進んだ。
② 一方、インフレは、米国は普通に毎年インフレしているが、日本は最近までは、ゼロとかマイナスインフレで、日米間のインフレ推移で差が大きい。
・・・昔の国際間の平衡理論だと、国際通商の実需が為替の支配的要因だったから、米国で日本よりもインフレが進むと、ドルの貨幣価値が相対的に下がる分、ドルは円に対してドル安(円高)になるはずだった。しかし、今では、為替レートは、金融、特に金利差の鞘取り利益を狙う投機的金融取引で決まるから、日本の異様なゼロ・マイナス金利の分、ドンドン、円安になっていって、「いびつな為替レート」になったというのが実態だ。

・・・実効レートも、平衡理論だと、この状況だと、名目為替レートでドルが強くなり、それをに「日本のインフレ指数 ÷ 諸外国のインフレ」を掛け算すると、実効レートは横這いというのが「本来」だが、「名目でも円が弱い」それに「インフレでも弱い」の「二重の弱い」の掛け算で、実効レートがドンドン弱くなっているものだ。
◆ 日経の論旨は:
1)このままだと、海外からの資材・原料輸入コスト高騰がきつい
2)実効為替レ―トが低すぎるのは是正要だが、物価と賃金上昇の好循環で日本のインフレが米国に大きくビハインドしないように、「日本のインフレの正常化」が望まれる。
ということである。
◆ 私からすると:
1)最大の「歪み」は、日本経済・産業が根本的病気であることだ。その結果、異常な超金融緩和 / ゼロ・マイナス金利を継続するしかないため、超金融緩和が長期継続となり、結果として、表面現象的な「症状」として、異様に歪んだ円安が出ている。
2)しかし、日経は、その辺は言わない。岸田政権が取り組んでいることになっている「物価と賃金上昇の好循環」を!と言うだけになる。
・・・日本の経済・産業の病気の根本は、何度も言う通り、戦後の日本の産業が「ムラ社会化」し、企業・産業が新陳代謝されず、数ばかり多く過当競争、それを自民政治が「既得権保護」政策しかしてこなかった、それに、少子高齢化の重しが乘っかっている、という構造病なものだ。それに切り込み、克服しようとしないで、対症療法的な話ばかりするのが、政府であり、日経である。
・・・ということで、実効為替レートの報道でも、結論が「物価と賃金上昇の好循環」を!でしかない日経記事は、読むに値しない。  Nat

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★福島トリチウム水 ― "希釈で充分" というシンプルな真実

★★福島処理水放出 ― ― ― その<12>
◆8月21日、まだ放流開始直前だったが、特に、ジャーナリストの須田慎一郎なる仁が、にわかに覚えの“知識”なのだろうが、「トリチウムの除去技術はある。漁業者のことを考えると除去したほうがいいのでは。」とコメントしていることに対し、私のコメントを書いた。拙文

◆ 放流が始った今も、まだ、他にも「トリチウムは技術的には除去可能なのだから、あとは除去コストを下げる技術開発をし、それまで福島放流は控えるべきだ」」と言った意見がある。・・・そこで、改めて、以下を書いておく。
【1】トリチウム(H3)の分離技術:
・H3は、水素に中性子が余分に2個くっついた三重水素である。水(H2O)のHがH3になったものがトリチウム水(H3水)だ。
・H3と通常の水素は化学的には性質が殆ど同じなので、H3水を化学的に分離するのは難しい。
・物理的には、H3水のほうが重いので遠心分離、また沸点ではH3水は101.5度と少し高いので蒸発の差で分離という技法はある。
・しかし、そもそもH3水の濃度が元々そう高くない状態から、更に除去して低くしようという話だ。
・だから、福島の処理前汚染水に含まれているH3が、濃度 数十万Bq/Lだとして、それを除去技術で、100Bq/Lとかに低くするためには、タンク水全体に対しては千億円単位のコストが掛かると言われている。
【2】それなら希釈??
・そこで、無理に除去せず、除去はセシウムなどの核種だけは徹底除去するが、H3だけは、もうそのままにし、いわゆるALPS処理水、H3だけが残った水にする、それを希釈して充分薄めて放流するのが実際的と政府は判断したのだ。
・ここで、皆さん「希釈するだけ??」「希釈では、薄まるだけで、総量同じじゃない!?」と反応する。・・・トリチウム水放流問題への大いなる「誤解」「偏見」はここから始まる。
⇒ ⇒ 自然界に実質存在しない毒物、例えば青酸カリとかであれば、幾ら希釈して薄めても、絶対放流してはいけない。薄めても全体量は変わらないし、元々自然では濃度ゼロなのだから、どう薄めてもそれを上回る。希釈、ダメダメ。
⇒ ⇒ しかし、しかし、しかし、H3(トリチウム)は自然にある空気に宇宙線などが当たって、自然にも生成され、自然にも広く存在している物質なのだ。我々の体内にもだ。
・・・Bq(ベクレル)という単位が「兆」とかの数字になって感覚的に混乱するのだが、自然界では、①年間7京BqのH3が発生し、②地球全体でいつも100京Bqほど存在している。これに対して、世界の原発などが放出している総量でも、①の二万分の1程度でしかない。誤差の範囲。ただ、局所的に自然レベルより「濃い」と心配になるよね。
⇒ ⇒ そこでだ、福島の放流水のH3管理上は、日本の環境基準の6万Bq/Lの40分の1の1500Bq/L以下にまで希釈して出すのだが、実際の出口付近で実測されている数値は7~8Bq/Lとほゞゼロに近くまでになっている。・・・一般的に、世界の海水中に自然にあるH3は割とある所で1~2Bq/Lくらいが典型的であろう。・・・・つまりだ、福島処理水は希釈結果、H3が、出口で7~8Bq/Lに薄まっているが、それが直ぐにそこにある海水で更に薄まり、沖合では今0.1Bq/Lとゼロっぽくなっている。世界の海水の典型的な1~2Bq/Lより薄い。
⇒ ⇒ つまり、これが青酸カリとかの自然にない毒物なら、自然の海水の青酸カリの濃度は完ぺきにゼロなのだから、幾ら薄めた青酸カリ水だからといって放流するのは絶対NGだ。しかし、ことH3水については、元々海水中にあるのだ。広い海のどこにでも。だから、放流の際に、海水の自然なH3濃度に近いレベルに希釈して放流するなら、直ぐ自然のH3と合流してしまうのである。・・・・ここに、H3水希釈の本質があるのだが、この点が、殆ど理解されていない。だから、「薄めて出すのはダメ。除去しなきゃ!」という意見になる。
【3】結論的には:
(1) H3水の場合、上記のとおり、唯一決定的に重要なのは「濃度が自然の海水に近くまで低くなっているか?」だけなのである。
(2) そこまで濃度を下げる最高に実際的な方法は、海水で希釈することなのだ。
・・・それを、千億円単位のコストかけて、H3水を「除去」しようとしても、所詮ゼロになるわけでなく、除去処理前より「濃度」が下がるだけなのだ。自然界にあるものを「除去」しようというのが、すごくオカシイのだ。ならば、希釈するのでいい。青酸カリとかでないので、自然と合流できる程度に希釈するので充分なのだ。
◆◆ 以上のとおり、本当はシンプルなことなのだが、「自然の中のH3」「希釈するとそれと同じ」という単純な理屈が、なかなか理解されてないので、 須田慎一郎氏のような、悪意ではなかろうが、全くの的外れなコメントが出てくるのだ。
・・・早く、少なくとも日本国民には理解してほしい。   Nat
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