★10月31日、ハロウィーン。

● 今年は、渋谷の夜の乱痴気騒ぎも下火かも。。。

● ご存じのとおり、ハロウィーン祭りは、もともとアイルランドのケルト民族の祭り。ケルトでは一年の最後の日、10月31日に 、日本のお盆みたいに、先祖の霊と共に悪霊も戻ってくるので、悪霊払いの祭りをしたものだ。

● 世界にキリスト教が広がった結果、12月下旬には世界各国でクリスマスがあるが、ハロウィーンは、かなり様相が異なる。要は、アイルランド移民が多く移住した先の国だけで盛んであるにすぎない。即ち、本家アイルランド以外では、圧倒的に米国。そして、あとはイギリス、カナダ、プエルトリコ、ニュージーランドやオーストラリアの一部などだ。
● そして、全世界のキリスト教会では、ハロウィーンなる異教徒の祭りに対しては、否定的か、中立的かのどちらかであって、教会ではハロウィーンはない。

● ということで、ハロウィーンは、単純に言うと、アイルランド移民が多く行った米国で、キリスト教会の「本流」とは無関係に、米国独自の文化・風習として定着したものだ。
● 更に、アイルランド人移民とは全く無関係に、世界の中で、唯一、ハロウィーンで大騒ぎする国が一つある。それが「米国文化は即フォロー」の、我が国、現代日本である。

● 日本は、その昔、仏教を受け入れ神道と融和させた。中世、明治維新、戦後の3回の波でキリスト教を若干受け入れ、結婚式とクリスマスはキリスト教流儀が基本になった。
● そこに、バレンタインデーと同様の商業主義の二つ目で、日本で異様に盛り上がっているのが、完全に「宗教抜き」「アイルランド・ケルト抜き」のハロウィーンである。そういう「抜き・抜き」のハロウィーン は世界の中で、日本だけだ。

⇒ これは、日本文化が、原理主義の正反対で、何でもちょっと「カッコいいかな」と思うものは、そもそもの原理・起源は全く気にせず取り入れる、つまり、昔の仏教の仏像、キリスト教国からのクリスマス、バレンタイン、ハロウィーンと、融通無碍に受け入れて流行らせる、世界でも珍しい受容性を持っていることの象徴である。

・・・なんて難しい話はなしで、兎に角、渋谷で盛り上がればいいのかしら???    Nat