★日経報道で「MS&ADが石炭火力新設の保険引き受け全面停止へ」とのこと。
● 個々の企業は、石炭を徹底的に避け、自社の電力契約も太陽と風などだけのものに限定、と「完全グリーン」の意思決定にいそしむ。 ⇒ ⇒ ⇒ このような個々の企業の意思決定を国家レベルで全体合成すると、国としては、トンでもない悲劇になる。という構図がもう露骨に見えてきている。そして、それへの警鐘発するべきは、国家レベルの問題を考えているはずの政府だが、政府自身が「グリーン政治ごっこ」にいそしんでいるので、この国はもうダメだ。
● まず、個々の企業が励んでいる「再生エネだけからのグリーン電力購入契約」。何度言っても分かってもらえない感あるが、日本中の企業がこれやったら、どうなるのか?ーー再生エネ(太陽・風など)が不調の際、あるいは事故などで供給が途絶えた場合の為に、東電などの旧電力会社からのバックアップの契約は要る。しかし、日本中の企業が「太陽・風だけのグリーン電力」にしたら、東電等のバックアップ契約体制は成り立たないことになる。何時もは要らないが、要る時は多くの人が皆一斉に東電等に駆け込むからだ。
● また、これも分かってない人多すぎだが、太陽・風はキレイな交流の波でなく、根っこのベースロード(原発・石炭)でキレイな交流電力のベースを作っていて始めて、太陽の電力(直流なのだが、四角い波形の疑似交流波に加工するのだ)等を乗せられるのだ。これが、特に日本の場合、50Hz、60Hzバラバラ問題、10電力バラバラ問題あり、太陽と風ばかりになると崩壊しかねないのだ。
● そして、もう一回言うが、太陽・風の乗っかるべきベースロードは、原発と石炭であって、LNGは前に書いたとおり、ミドルには出来てもベースにするには恐ろしすぎる。しかし、人々は、原発廃止!、石炭撲滅!と叫ぶ。・・・そして、個別レベルでは気が付かないのだろうが、「太陽・風のグリーンごっこ」にいそしむ。日本全体のエネ・電力が破滅に向かっているのを知らずに!!
・・・これ、何度書いても、私の記事を読む人だけでは、国の方向転換無理だろうね。もう知らんよ、ホンマに。  Nat