★小泉環境大臣が、またぞろ「脱原発・グリーン」を叫び、民主党みたいになっていて、自民党内でも異論が出ているようだ。菅首相もこれに近い。
● 日本のエネ事情を一切直視せず、人気とりだけの「政策」を叫ぶと、与党・野党に限らず、みなこうなる。
● 小泉大臣が、石炭も原発もナシで、日本の電力を大半、太陽と風に出来ると言っているのだとして、もし、これを本気で言っているなら「完璧な無理解」であるし、そうでないなら「偽善者」ということになる。
● 一昨日、国中が太陽と風の電力だけになる構図は、全くあり得ないことをFBとブログに書いた。以下がそのコピー:
● その中で、石炭と原発という「根っこの電力」(ベースロード)が殆どないと、本来その上にチャラチャラ乗っているだけの太陽と風の電気だけでは、どうにもならないことを色々を書いたが、その一つに、太陽や風の電力は、キレイな周波数の交流でないので、しっかりしたベースに乗せない限り、周波数が大混乱して使えないと書いた。
・・・この点、聞いたことない人が余りにも多いみたいなので、以下にもう一度紹介する。電力広域的運営推進機関と言う電力業界の資料。下の絵の右、太陽発電は直流、まっすぐ横線、これを人工的に矩形の波に変換する必要ある。風力も、風次第で、最初から50Hzとか60Hzとかにはならない。
・・・それが大量になった場合、根っこのベースロードに上手く乗せられるかどうか? それが、上半分のチャートで、赤い字で解決策は「未着手」と書いてあるのが分かるだろう。
● 要は、太陽と風ばかりで電力系統を回す方式は、今は、こと「電力の周波数品質」問題一つとっても、全く不可能である、という話しである。これ当たり前なのであるが、一般国民とか、小泉大臣とか、皆、そういう問題の存在すらも分かってなさそうだ。この点、野党がもっとアホだから、報道的には全くカバーされない。ヒドイ。
・・・ただ、周波数品質問題は、余りにも皆が知らなさすぎるので、書いているが、その前に、大根本問題は、電力の「量的確保」問題である。根っこのベースロード(石炭・原発)なしの、お天気次第の太陽・風の電気では、幾ら電池などで調整しても、全く成り立たないのだ。それも、欧州のように多数の国が融通し合う体系と、島国日本でその上10の電力会社にバラバラ状態という日本との、根本的違いも、何回も言うが、直ぐ忘れられる。
・・・もう、この問題、私が一所懸命言っても、与野党、皆、原発・石炭の話を避けて「グリーン!!!」、メディアも実質同じで、全く本当のことが世に拡がらない。それでも、このままだと、日本は必ず行き詰まる。どうしたらいいのか??!! Nat