★プーチン・ロシアのウクライナへの侵攻を受けて、極東情勢で我々は何を考えるべきか?
【1】ロシア/北方領土問題:
・私は前から、ロシアが北方領土を返還することはなく、ただただ、日本が様々な貢物を食い逃げされるだけだから、北方領土を請求するのはヤメておくべきと言ってきた。
・今回で、いつの日かの返還の期待をしていた人も分かっただろう。ロシアは近隣ウクライナが米欧連合に入り、ウクライナに米側の核装備兵器が設置されることを病的に恐怖し、遂にはウクライナ侵攻した。日本の北方領土が、米国と軍事同盟を持つ日本に返還されると、そこに米軍駐留、ひいては核装備兵器の配置もあり得なくない。このことからも、絶対、返還はない。それでもあり得ると期待したい人は、今回のプーチンの鬼の形相を良くみて、そんなプーチンに日本の首相が「返してくれ」と迫るシーンを想像するがいい。
◆◆ それどころではない。悪魔プ―チンが、北方領土の島に、日本の駐留米軍に対抗する戦略基地・要塞を構築するシナリオすら、今後はあり得るのではないか。
【2】中国の台湾侵攻:
・中国習政権は見た。ロシアが一つの主権国家であるウクライナに、言いがかりを付けて軍事侵攻する、明らかな国際法違反の行為に対しも、米欧が、口先だけの制裁程度しかせず、武力での対抗は、はなから考えもしなかったことを。
・中国は、今回のロシア侵攻を見つつ、いよいよ確信を抱いたに違いない。「ロシアがウクライナという他国の主権と領土を侵した場合でも、米欧は日和見であった。それに比べ、台湾は中国の領土である。米国は、ロシアのウクライナ侵攻に対して、実質何も出来なかった、やらなかった。」 「台湾については、確かに、米国では、ウクライナに対するよりも、国内に親台湾勢力が強いものの、バイデン政権は、基本的に武力行使については弱腰であることが分かった。アフガンからあっと言う間に逃げ出し、ウクライナでは口だけだった。台湾でもバイデンは中々動けまい。」と。・・・・少なくとも、そう考える公算が高いと想定しておくべきだろう。
⇒ 中国の読みとおり、いざ台湾危機が勃発した時、米軍は今回に似て、口先だけのアクションをするだけに留まる可能性も結構あり得る。
◆◆そのことの日本への意味:
① 中国の、台湾 ⇒ 尖閣 ⇒ 南西諸島 ⇒ 沖縄 へのやりたい放題の侵攻 に拡がる可能性。
② それも理由にした、弱腰の米国が、対中戦線で、日本に集団的自衛権行使での米軍への
共闘(あるいは肩代わり)を迫る可能性(その場合の日本の動き方の、事前の徹底的頭の体操。)
★ 日本は、悪魔プーチンのロシアと、覇王・習近平の中国に接しているのである。今回、ウクライナは、いとも簡単にやられてしまった。これからの日本はどうする?
・・・かと言って、自民タカ派のごとく、憲法改定、国防の数段強化(核武装も)との方向にひた走るのか、野党のように「安保法制の破棄」「専ら外交努力で」しか言わないでいいのか?
・・・ 日本国民は、難しい岐路に立たされている。 Nat