★ロシア問題は、もう多数の方が種々卓見を書かれているので、私の愚考コメントは当面以下だけに留め、情勢を見守りたい:
【1】ウクライナ戦の展開:
①悪魔プーチンの肩を持つつもりは全くないが、結局、この短期局面では、悪魔プーチンのロシア軍が、追加兵力投入してでも、ゼレンスキー親米政権を何が何でも抹殺する処まで到達してしまうだろうという、私の強烈悲観は変わっていない。
②尤も、プーチンの当初読みには反して、空爆の後の地上侵攻では多少とも手間取っているが、必要なら圧倒的な差のある空爆力で改めてフォローも出来るし、戦車のレベルは比べようもない。(米から入手した対抗兵器もあるが、重装備ロシアの物量には敗けるだろう。)
③というか、ここからは私のバイアスだが、ゼレンスキーが抵抗すればするほど、戦争はエスカレートし、ウクライナ側の被害も急増する。だから、私の個人的願いとしては、所詮勝機は乏しいとすると、ゼレンスキーには耐えがたきを耐えてもらい、国外亡命してでも、一旦「中立化」の停戦合意にこぎつけてほしかった。悪魔プーチンへの鉄槌は、その後、国際社会と共に、時間かけてやればいいとの思いだ。
・・・しかし昨日の時点で、ロシアは、歯向かうゼレンスキーとは停戦講和ではなく「徹底破壊」、「ゼレンスキー抹殺」を選択したようだ。極めて忌々しい展開になってきている。かと言って、米欧は参戦しないのだから、戦局は残念ながら変わらず、行くところまで行ってしまい、悪魔は一旦「勝利」宣言しそうだ。
【2】中長期の悪魔への鉄槌:
・短期的・戦術的に、悪魔が勝利宣言しても、世界は悪魔には鉄槌を下す必要がある。中期的に、プーチン政権を追い詰め、政権崩壊させるのだ。
・その最大の武器としてのSWIFT締め出しだったが、昨日の米欧の発表では「ロシアの銀行の、全部ではないが、ロシアの貿易を止めるに足りる銀行とロシア中銀のSWIFT停止」となっており、停止先銀行の発表は控えている。・・・恐らく、今後の様子を見て、停止先の調整が出来るように「一定の自由度」を確保せざるを得なかった程、EU内の微妙な温度差が残った結果であろう。
⇒ しかし私は、やるなら、ドイツなどのガス輸入を完全ストップさせる位の、全面的・完全SWIFT停止をして欲しかった。相手は、ウクライナ破壊を躊躇ぬ悪魔プーチンなのだから。そこが現時点での欧米の限界。プーチンの付け入り処となる。
⇒「様子を見て」でもいいので、早く全面停止に進んでほしい。
※ なお、中国のICBCとBoCの2銀行が、ロシア関係者へのL/C(信用状)発行を見合わせとのニュースも入ってきているが、L/C発行継続しているとICBCとBoCもSWIFT停止されては困るということらしい。習・中国政府が、ロシア制裁に加担開始したものでは全くない。
◆◆ 以上で、私としては、
1.悪いが、ウクライナには一旦、悪魔プーチンに降伏した形にしてでも停戦させてほしい。
2.その代わり、全面SWIFTで悪魔プーチンを中期的に追い詰めたい。
3.そして「光」なる神に祈り続けたい。
・・・以上が今日の処だ。  Nat

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