★今のウクライナ対ロシアの戦争には、米欧も直接手が出せない訳だし、日本はもっと何も出来ないが、いずれにせよ、この局面では、プーチンは悪魔的な成果を持ち帰る終わり方をするだろう。
●しかし、世界の勝負はそこからだ。SWIFT等での徹底制裁でプーチン政権を締め殺しにする。日本は、もう今からそこにフォーカスし、世界第3位の経済として、米欧の制裁を効果的にする大きなサポート役を果たす準備を急いでほしい。
・・・岸田首相は、SWIFT禁止に日本も参加、ロシア要人の資産凍結、半導体など禁輸、ロシア国債の流通禁止、とか言っているが、SWIFTは米欧が止めたら、日本の銀行も対ロシア銀では自動的に使えなくなるだけだから「参加」等というほどでもない。他も知れてる。もっと大きいことをしろと思う。
(1)日本は、中国を除くと、世界最大の天然ガスの輸入国である。・・・この地位を最大発揮する。
・日本の電力は、もうこの際、2022年にCO2 バカ放出しても、それがプーチン締め殺しに資するなら、世界は認める。
・ならば、古い石油火力も石炭火力も全開だ。その分、LNG火力は止め、日本に向かうはずだったガスは、最大限、欧州に仕向けよう。休止中の石油火力の再稼働で、恐らく、日本のガス火力の4分の1程度は石油で代替出来、その分、欧州に回せるという構図だ。それにより、ドイツとイタリアがビビらないようにして、ロシア・ガスは欧州引取りゼロを実現しよう。・・・・勿論、日本の燃料コストは大きく上がるが、それは財政措置を伴う政府補助などで補う。
(2)日本とロシアの通商は、1兆円規模の輸入(LNG、非鉄、石炭、石油など)と、数千億円の自動車など輸出だ。米欧各国同様、ロシアの通商の数%だが、日本が抜け穴にならないどころか、制裁を率先し、通商を基本的に全面停止にして欲しい。
そのため、通商を止めても、日本の企業が困らないように、日本側で政府が様々なサポート施策を展開すべきだ。中小のロシアへの輸出社には給付金、石炭などのコスト高騰への補助金でもいい。斯くして日本企業の返り血問題はちゃんと対策をして、積極的制裁をして欲しい。勿論、北方領土なんてのは元よリ返還され得ないのからこの際、完全放念だ。
・・・この2点を大々的に打ち上げて欲しいが、岸田政権にそういう雰囲気は、全くない。 Nat