★「ポイント経済圏」という言葉が、最近、かなり「流行り言葉」的に報道に出てきている気がする。
・・・なんでだろ?PN2023072801000635.-.-.CI0003
・・・LINEポイントのPayPayポイントへの合流、TポイントのVポイントへの合流で、「5大ポイント経済圏」なるものに集約されたからであろうか。(イオンのWAONも入れると「6大」かも知れんが。)  
◆ 消費者は、ポイントを効率的に貯めて活用して「得」をしたいので、各経済圏のポイントの溜まる仕組み・活用できる仕組みには関心が高いのは分かる。
・そして、経済圏の運営者にとっては、経済圏が大きくなり、運営者へのリターンが増えるのを追求したいのも分かる。
・更に経済圏に参加する商品・サービス提供者にとっても、より皆が利用する大きな経済圏に参加することで売り上げを伸ばしたいのも分かる。
◆ しかし、しかし、しかし、これって、所詮、少子高齢化でジリ貧になっていく日本市場の中で、5つの国が国盗り合戦をしているだけではないのか?
・・・そうではない、という意見の最たるものが、消費者の行動データ活用の、昔風に言う「Data Base Marketing」。特に、ポイントのIDで消費者をトレース、その人がその経済圏の中で横展開で色々買っているものを、その人のIDでデータ集約し、その人を狙い撃ちにするターゲットWEB広告に活かす手法だ。・・・これなら、単に、その経済圏にその消費者を「囲い込む」に留まらず、WEB広告の狙い撃ちで、マーケティング費用の費用対効果を劇的に改善できるという理屈だ。・・・それなら、経済圏が「付加価値」を生むことになる。

◆ しかし、しかし、行動データの活用への規制は、どんどん強くなる。本人のPermissionも得られにくい世になってきており、実質、経済圏でのデータの「横展開」はこれから、かなり難しくなると思ったほうがいいのではないか???
⇒ ならば、ポイント経済圏なんて言っても、単に、ジリ貧日本市場を、無理に5つとかに分割して、ポイント乱発合戦、要は「値引き」合戦で客を獲り合い、囲い込むだけの話にならないのか??? ポイント経済圏戦争が一通り終わった後に、ポイント発行競争で疲れ切った運営・参加業者が残るだけ・・・にならないのか???
・・・私には、この基本的疑問があるのだが、マスコミは「ポイント経済圏」「ポイント経済圏」と、何か、それが魔法の棒であるかのような浮いた報道ばかりしている気がする。
・・・どうだろう???  Nat