★石破新政権の第一声
・・・私の拘る原発政策だが、自民総裁候補としての石破氏個人は、「原発をゼロに近づけていく努力は最大限行う」「しかし、必要だと思われば原発も・・」などと実際には両立し得ない2つのことを言っていて、立憲民主の人たち同様、原発事業の本質を何も分かっていないことを露呈していた。
◆ それはそれで結構。
・・・元々、今年度中には長期エネルギー計画の刷新も予定されているし、いよいよ日本の将来の電力のために必須である「原発新増設」の実現に注力してほしい。
・・・ただ、昨日は武藤経産相は『原発の新増設については「将来を見越して考えれば、やはり新しい炉の研究もさらに進めなければいけない」との考えを示した。』と報道されている。
・・・う~~む、昨年の政策方向性発表時から、新増設は開発していく「革新炉」で、、、という触れ込みで持ち出している。
・つまり、福島事故を起こした既存の軽水炉での新増設ではなく、画期的に新しい安全設計の「革新炉」で新増設しますから安心して下さいね・・・という印象を大事にしているのだ。
・何度も言うが、そのため、「革新炉」はSMR、高温ガス炉、高速炉などの開発・研究モノのイメージにしているが、実際の本命は、何度も言うとおり、既にある欧州加圧水型炉(EPR)や、三菱重工のSRZ1200等の「最新型の軽水炉」なのである。
・・・つまり、政府は、昨年は「革新炉」という言い方をしたが、それを今後は「最新型軽水炉を含む革新的な原子炉」と言い直していけばいい。