★閑話の骨頂:
・・・台風18号が台湾をヒットしてエライことになっているが、その最たるのが高雄市。
・・・昔、戦前は確かに台湾は、日清戦争の戦利品で日本の統治先になったから、高雄は現地読みでは「ガオシュン」とかだったのを、日本語読みで「たかお」にした。
・・・首都の台北(タイペー)も、いまだに日本では「たいほく」と読んでいるが、これは音読みなので、まだマッシだろう。中国語の特に南の方の発音(呉音)では「台北」発音もそれにちょっと近いと考えられるから。
・・・しかし、高雄は、ある意味でひどい。日本語の訓読みで「たかお」。他国の地名を、勝手に訓読みして、変えようともしない。
◆ 不思議に、北京共産党政権から日本に異議など来てないようだし、台北政府も目クジラ立ててないようだ。
・・・しかし、韓国の主都「ソウル」はどうか? 日本統治時代は京城(けいじょう)と言ったが、今、日本の放送局が「けいじょう」と言ったらエライことになる。
・・・しかし、台湾の地名は、今だに日本統治時代読み。だから「高雄」は、今も日本の報道では「たかお」。
・・・そもそも戦中で、台湾が日本だった頃、台湾に行って高雄(たかお)と呼ばれた所に行ったことのある日本人のジジババはもう少ないはずだ。植民地時代の台湾と日本のつながりを偲んで「たかお」といってノスタルジーにふける人はもういないだろう。
⇒ ならば、何故、それを変えようとしないのか? 日本の放送局のセンスや思考停止型で問題意識の欠如の象徴のような気がする。 Nat