♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)

生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等

戦争と平和について

★ガザ戦争 ―「兎に角、まず銃を置け」では話にならない

★ガザにおけるイスラエル軍とハマス軍の戦争・・・・ガザの市民の犠牲者が多いので、多くの世の声は「とにかく、休戦・停戦して、これ以上の犠牲の広がりを防ごう」と叫ぶ。そして、双方側とも深い理由があって意を決して戦争しているものを、「どちらも、兎に角、銃を置け」というのみだから、“和平”交渉は進むわけもない。それは、米国の武器供給停止の脅しも使った圧力も含めてだ。ダウンロード (10)
◆ ただし、「銃を置け」というだけでない“根本的な対立”の解消に向けたアクションの試みもない訳ではない。先日の国連総会における「パレスチナの国連加盟」を支持する決議案(UAEの提案)がその例だ。・・・しかし、あの提案は、“根本的な対立”の解消に向けた手としては、最悪の悪手であった。日本含め多数の国が賛成はしたが、安保理事会の拒否権を持つ米国は反対せざるを得なかったし、何よりもイスラエルを余計に意固地に追い込んでしまった。
結局、対立は、戦後米英主導で国連が建国したイスラエルと、パレスチナとが、世界により国家として承認・祝福され、互いに平和共存を図り合えるようにして克服するしかない。しかし、そういう根本に遡るのは、現実には困難だから、皆、それを避けて、「当面出来そうな“部分的な”ことを試みる」だけなのだ。・・・イスラエルとパレスチナの相互承認・不可侵が根本テーマなのに、国連で、今「パレスチナの加盟」だけを先行して進めようとした先日の動きは、イスラエル代表が「恥を知れ」と憤然とした如く、一方的に「片方」だけをサポートするもので、“建設的”の正反対の“破壊的”な悪手の提案であったとすら言えるように思う。
◆ 私は、世界・国連は、ハマスが昨年10月7日にイスラエルに越境侵略・虐殺・拉致をしてしまったあの一件の直前の状況に、まずは戻すことを指向すべきと思う。
【1】イスラエル・アラブの和平: 
・・・アラブ諸国は、テロ的にイスラエルに対立しようとするイランとイスラム・テロリズムとは一線を画し、サウジを含めて、アブラハム合意と言われるイスラエルとの手打ちに向かっていたのだ。
・・・今一度、世界・国連は、イスラエル・アラブ諸国間の手打ちを促すべきである。
・・・これが出来れば、イスラエル・パレスチナ両国家の承認と平和共存体制に進んでいけると期待される。
【2】イランとイスラム・テロリズムの封じ込めと、イスラエル軍の自制要請:
・・・アラブ諸国と手打ちが出来れば、あとは、突出するイランとイスラム・テロリズムが反イスラエルの武力的なアクションを仕掛けようとすることへの国連あるいは最低NATOレベルでの徹底的な牽制をすべき。そして、その見返りに、イスラエル軍は徹底自制に努めるように仕向けるのだ。
・・・ガザ地区の支配体制は、難しい問題だが、ハマスを弱体化した後にイスラエル軍が占領するのでは上手くない。国連軍での支配は安保理事会通らないので難しいが、準国連サポートの下、NATO軍が平和維持するといった手しかなかろう。
※ あとは、本当は、イスラエルの強硬入植支配地域の問題があるのだが、これは、アラブ・パレスチナ側は不満であろうが、現状での凍結しか解はあるまい。(注: 以下の<追記>参照。)
◆ 上記も、勿論非常に困難である。しかし、上記のような根本問題を避けて、「まず銃を置け」式の停戦・休戦を図るほうがもっと非現実だと私は思う。そして、もし一瞬出来たように錯覚しても、直ぐ、元の木阿弥になる。私はそう考える。
・・・そして、上記【1】【2】は、欧米の評論家では、結構多い意見だが、日本では余り聞かない。「兎に角、銃を置いて!」しか言わないのが圧倒的に多数だろう。 Nat

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<追記> 和平に向けた、合意の前提となる合意条件として、イスラエル占領地問題などで、どこにまで戻すべきか?論については、私は、現実問題としては、現状凍結しか解はないと思っているが、その点について、以下追記する。
・・・まず、論理的には、1993年和平合意(オスロ合意)に戻すべしというのはあり得るが、それでは超超非現実だろう。
・・・そもそも、オスロ合意でも、イスラエル入植地を漸次元に戻していく、パレスチナ難民を受け入れる、エルサレム帰属問題を解決するという3つの難題があり、1994年には早くも決裂してしまったのだ。それ以降、30年、イスラエルの(不当)入植は1993年の10万人が70万人にまで増え、しかも今や23万人は東エルサレム入植だ! 難民問題をどうするかをさて置いても、入植を戻すこととエルサレム問題だけでも、1993~4年当時よりも、更にイスラエル寄りに大きく「イスラエル既得権」が拡大してしまっているのが現状だ。その今、筋論としては「可哀そうなパレスチナ」ではあるが、それを1993年合意にまで戻そうというのは、100%不可能としか言いようがない。
・・・そのような傲慢・身勝手なイスラエルだが、アラブ諸国は、もうその辺を飲み込んでアブラハム合意に進む方が地域全体の利益になるとの大局的な判断をした訳だ。だから、ローカルにパレスチナ人が騒いでも、イスラエルとアラブ(イランとテロリスト以外のイスラム)の「握り」としては既に「現状追認」で勝負ありではないか。・・・ロシアのウクライナ占領じゃないが、「強く悪い奴」の実力による実効支配が既得権化するのは、正義に反するが、人類の現実は現実かとも思う。その点アラブ諸国はイデオロギー(あるいはイスラム原理主義)ではなく現実利益派だ。〆

★ウクライナ戦争: 一年前に、ロシアの勝ちでの収束を見込んだが、果たして・・

★間もなく、ロシア・ウクライナ戦争は24日で二周年。ダウンロード (1)images
・・・昨年、1周年の機会に、私は、以下の拙文で、結局、ロシアが実質的に「勝ち」となり、しかも、長期に支配を続ける形が一番あり得るのでは、と書いた。その時から、非常に残念な見通しだったが、そう判断していた。一年前の拙文:拙文

・・・ウクライナが自力だけでは戦っておらず、米国筆頭の西側支援で戦っているのにも拘わらず、肝心の米国・欧州が、もとからロシアを圧倒するつもりが最初からないのだから、結論は見えているという判断をした。・・・大変、残念・無念だが、その方向に進んでいると言わざるを得ない。
◆侵略の権化のプーチン・ロシアの高笑いは、人類として非常に由々しいが、米国の意図は実質「ロシアを追い詰め過ぎない、ロシアの自滅期待」だけなんだから、日本なんかは、何も言えずに終わりだ。
  
             Nat

★越年のウクライナ戦争 - 再びプーチン・ロシアの「やり得」?

★ウクライナ戦争 ーーー越年だ。ダウンロード (10)
・・・しかも、ウクライナ側にも支援の米欧側にも疲弊感が蓄積、一方のプーチンロシアは経済制裁も余り効かず、特に周辺地域からの徴兵兵士に多数の戦死者が出ていても、ロシア国内政治的には厭戦気運はそう拡がらず、案外、国力を維持して持久戦を結構有利に展開している。
◆ 私は、これまで、以下の2022年6月、23年2月そしてこの12月の記事などで一貫して書いてきた通り、①米欧がウクライナに勝たせ過ぎない方針でしか支援していない以上、ロシアの「負け」は最初からなく、②以下の最初の22年6月の文の通り、ロシアが2014年のクリミアに続き、結局ドンバスを手中に収めるとの「戦果」を確保して、一旦停戦に向かうとの見通しだろうとずっと書いてきた。
◆ しかし、22年6月の文で想定したことは、ロシアはドンバスも手中に収めて、一旦停戦するが、ウクライナは戦力を温存したままとなり、停戦後、ロシアは長期にわたるウクライナ東南部の支配・維持のための駐留で国力を次第に消耗、そうこうする間にウクライナのレジスタンスと、国際社会の圧力で、結局、ロシアは東南部の実効支配を失っていく、、、そういうシナリオを目指すのだろうか、ということだった。
◆ 2023年末、ロシアの2022年2月24日のウクライナ侵略から1年10ヵ月。
・・・まだこれから米欧の戦闘機などの前線投入などもあるし、ウクライナ軍の多少戦術的な盛り返しも期待したいところではある。しかし大局観としては、そもそも米欧の本心では「ドンバスなどの今回侵略地域の実効支配はもうしょうがない、それを覆すようなウクライナ支援は西側にリスクがある」と判断してきているのだろうから、欧米の「本心」通り「ロシアの東南部実効支配」で一旦停戦、しかし、昨年私が想定した「ウクライナの体力温存」はかなり想定が狂い、ウクライナの体力が大きくは残らない形での停戦になる懸念も強いと思う。・・・つまり、ロシアの実効支配を時間をかけて覆すウクライナのレジスタンスもどうなるか分からない情勢にも思える。
・・・結局、2014年のロシアのクリミア略奪を、米欧が実質「黙認」した続きで、今回は「ロシアのやり得を許すまじ」との建前だけは掲げたが、結局、本質的には2014年の「やり得」の二の舞になりそうに思う。・・・何万人ものウクライナの子どものロシアへの拉致を含めて、戦争犯罪の極みであるプーチン・ロシアが「やり得」になる。・・・・結局、その本質的背景には、ロシアの核兵器の脅威が米欧を安全策に留まらせたという構図になりそうな気もする。・・・同様「核の脅威」を持つ、習さん、金さんの、大いに参考にもなることだ。
◆◆以上、まだケリはついてないのだが、2023年末に、弱気の私の見方を書いておく。・・・正直、私の心の中は、プーチン・ロシアへの憤怒と、「悪い奴がのさばる」この世の不条理への悲嘆が充満している。  Nat

★イスラエル軍のガザ市民巻き添え問題

★イスラエル軍のガザ市民巻き添え問題ダウンロード (1)
・・・10日前に、以下の記事で、日経新聞が「イスラエル軍は幾ら困難でも、ハマスと市民とを区別して、市民を巻き添えにしない戦法で進めるべき」との社説を書いているのに対し、日経が「巻き添えにしない戦法」を知っているなら言ってみて欲しい、しかし勿論日経も「そんな戦法については知りません」としか言えないだろうに、そういうことを書いているのは、超・無責任の骨頂であると書いた。拙文

◆ところが、今朝のTV報道で、例の分かり易い解説で人気のある池上氏が、私の上記記事にも書いたことだが、イスラエル軍の攻撃でハマス兵一人が死ぬのに対し、二人のガザ市民が巻き添え死する、1対2の比率は、市民を盾にしたゲリラとの戦いでは、非常に低い比率とイスラエル軍が云っていることに触れ、「ハマス兵一人殺害に対して二人のガザ市民が死んでも仕方がないなんて、そんな考え方でイスラエル軍がやっているとすると、驚きである」とコメントしていた。ダウンロード
◆池上氏が、プロのコメンテーターとして、本当に「驚いた」のなら、それこそ驚きである。
・・・上記の通り、今回のようにハマスのようなゲリラ部隊が、市民の住居・インフラに潜み、市民を盾に戦おうとしているケースでは、イスラエル軍が云う通り、普通に戦争展開すると、もっと巻き添えの市民の死傷者が出るはずなのに、確かに、1対2の比率に抑えているとすると、イスラエル軍側も可成り戦術上の苦労をして進めているのも事実であろう。
・・・しかし、人道的に、「巻き添え死」は1対2でも、心が痛む。1対1でも痛む。巻き添え死はゼロにして欲しいという「願い」は、日経社説でなくても、皆が抱く思いだろう。
・・・しかし、しかし、しかし、現実のイスラエル・ハマス戦においては、ハマスが市民に紛れる戦術をとっている現実があり、巻き添えをゼロにしようとするのでは、実質、戦いの展開は不可能になる。そうなると、ハマスは大喜びで逃げ延び、次の機会に、先の10月7日にイスラエル市民など1200人ほどを虐殺した侵攻を、更に大きく繰り返すことになる。・・・だから、イスラエル軍としては、ガザ市民の巻き添え死、更には今般起こってしまったように、自国民の人質の巻き添え死があっても、何としてもハマス無力化までは戦いを続けざるを得ないという構造であろう。
◆ 即ち、人類の現状では、冷静な外交的交渉の余地のないゲリラ・テロリスト軍団が、市民の中に紛れることを主戦術としている戦いにおいては、①市民が巻き添えになる戦いをするか、②戦いを最初から放棄するかの、All or nothingしかないのである。
・・・しかし、我々としてはイスラエルに、②の「最初からの戦いの放棄」を迫る立場にはないだろう。即座に「ハマスの次回テロ虐殺でイスラエル人がもっと死んでもいいというのか?」と言われるだけだろう、との現実がある中で、①「幾ら抑制しても巻き添え死の出る戦争」という現実しかない。
・・・その点への「大いなる悲しみ」は私にも強くある。しかし、池上氏のようなプロ・コメンテーターが「驚き」という表現でこの悲しい現実を描写するのは、余りにもナイーブであり、無責任であると思われ、非常に遺憾に思う次第だ。
・・・・はっきり言って、今の対ハマス戦争、驚いていてはいけない。しかし人類には今以上の知恵はない。うんと悲しみつつ、神に祈るしか、やれることはないと思う。  Nat

★武器輸出問題 --- 反対する場合、その理由が、突き詰めて問われよう。

★武器輸出問題。images
・・・殺傷力のある武器でも、日本が他国の特許に基づき、日本でライセンス生産しているものを、その元の特許保有の国にくらいは輸出してもいいだろう・・・とか言う「武器輸出制限ルールの緩和」の件。(今朝の日経報道コピー参照。)
◆日本の武器輸出の原則は、いわゆる三原則(共産圏でない、国連禁止国でない、紛争地でない)にしても、「救難」「輸送」「警戒」「監視」「掃海」の5類型のみとのルールにしても、法律でなく、政府答弁上の根拠も議論も曖昧なものだ。
・・・ただ、長らく、結構多くの国民の純朴な思いによって支えられてきている。『平和憲法の日本は、他国における紛争の、武力による解決を助長するものであってはならない』という純粋な思想だ。
・・・完全に純粋な平和希求の、そういう思想はあってもいいし、それ自体は私も共有する。
・・・しかし、その思想も、本当は、以下のような現実の論点との間で突合せ、すり合わせをし、ムードだけの「思想」にならないように、もしも昇華出来れば尚好ましいだろう。
(1) 平和憲法の日本だが、専守防衛のためとはいえ、アジアでも最大級の量・質の「殺傷力のある」武器を擁する自衛隊を持つ日本でもある。・・・それが、他国がやはり専守防衛のために殺傷力のある武器を日本から買いたいという場合に、それを拒否する理由があるとすると、それは何か?
① 今や、国連憲章でも全ての加盟国は武力は専守防衛用である。それを護持している善意の他国にも、日本が殺傷力のある武器を売らないとすると、その理由はたった一つしかなかろう。「日本人は厳格に専守防衛出来る国民だが、アンタらはついつい侵略性の武力行使とか人道無視の武力行使しそうで、信用ならない!だからアンタらには売らない。」ということしかあるまい。
② 更に、それが信用ある誠実な他国民であっても「殺傷力のある武器は、まかり間違えば侵略に使われかねない、だから、そういうものは持つべきでない」と言うなら、先ず、それを自衛隊に対して言い、自衛隊に殺傷力のある武器を破棄させてから、そう言うべきだろう。つまり、どう考えても、自分は殺傷力のある武器を大量に保有しておいて、他国にはダメといっていることになる、と思う。
(2) あと、紛争になりそうな地域に武器供給すると、日本がその紛争に巻き込まれる恐れもあり、それはイヤだという考えもある。
・・・しかし、ウクライナのように、一方的にロシアに侵略され、必死に抵抗している国もあるのだ。そういう所に殺傷力のある武器提供してしまうと、これまでの日本のようにヘルメットや防弾チョッキだけを送るのと違い、ロシアから、間接的ながら「戦争加担」と見做され、ロシアとの戦争に巻き込まれる恐れあり、だから、それは避けたい、ということだ。・・・つまり、そのように「表」に出て、ロシアなどから睨まれるイヤな役回りは、米欧にさせておけ、日本は影に隠れて居よう、そういう趣旨になる。
◆ 今は、ウクライナのように、日本としても、もう少し積極支援が出来ればいい国に対しても、日本の武器輸出原則の「教条主義的」な適用の余り、何も出来ないのだ。
・・・それでいいのか??という問題だ。
・・・そして、それが出来ない理由として掲げている「平和主義」は、実は世の現実から逃避し、自分だけ安全な領域に隠れていたいという、利己主義が「平和」の仮面をかぶったものではないのか?・・・というように、厳しく自己吟味して然るべきであろう。 私はそう思う。 Nat


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